カクテルやワインで楽しむ“酒”と合わせるシャーベット

イタリアンバル アゾート(東京・神田小川町)

渥美半島産メロンのシャーベットを味わえるパフェ「ル デッサン デュ シャンパーニュ」2200円。淡いオレンジ色が美しいブランドノワールのシャンパン「クリストフ・ルフェーブル」1540円を合わせて。

シェフであり、ソムリエの資格をもつ渡邊貴夫さん(40歳)は、愛知県出身。地元の野菜や三河湾で揚がる魚介を使ったイタリア料理が自慢の店だが、意外にもパフェが人気で、注文するのは40〜50代の男性が多いという。

三河湾直送の魚介を使ったパスタ「タコのアラビアータ」1980円。渡邊さんが選ぶワインは、スペインのビオワイン「ゴマリスアルバリーニョ」1210円。

パフェが注目されるようになったのは2年前。コロナ禍で酒類を提供できないなか、アシェットデセール(※皿に盛り付けたデザートのこと。)をグラスに盛り付けると、それがパフェ好きの目に留まった。これを契機に、パフェ目当てに訪れる客が急増し、以来、試作を重ねては毎月、新メニューを出している。

辛口ワインと好相性のパフェ

旬のフルーツで作るシャーベットが、存在感を放つのは夏。7月は、冒頭写真の「ル デッサン デュシャンパーニュ」が登場する。メロンとミント、オリーブオイルにノンアルコールのスパークリングワインのジュレを加えて作るシャーベットは、スッキリとした甘さとほどよいコクが特徴だ。タイムでマリネしたズッキーニ、自家製ロールケーキ、ヨーグルトのムースなどを重ね、最後のひとさじまで飽きさせない。シェフおすすめのワインとの相性も抜群だ。

イタリアンバル アゾート

「オンリーワンのパフェを作りたい」と、渡邊さん。これまでに考案したパフェは20種類以上もあり、常に新しい味を追求している。

東京都千代田区神田小川町2-1 日米商会ビル2階
電話:03・6811・0622 
営業時間:ランチ:11時30分〜14時30分(最終注文13時30分)、パフェタイム:13時30分〜14時30分(最終注文14時)、ディナー:17時30分〜21時(最終注文20時)
定休日:土曜、日曜 17席。
交通:都営新宿線小川町駅すぐ

取材・文/永田さち子 撮影/泉 健太

※この記事は『サライ』本誌2023年8月号より転載しました。

 

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