写真・文/矢崎海里
ソーセージやサンドイッチなどに活用される粒マスタード。
実は調味料を混ぜるだけで簡単に手作りできるのをご存じですか。
粒マスタードはからし菜の種子を乾燥させたマスタードシードから作られます。
マスタードシードはイエローとブラウンの2つを使って作られているものが多く、今回は2色のマスタードシードを使った手作り粒マスタードの作り方と、おすすめアレンジレシピをご紹介します。
特別な器具も必要なく作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
手作り粒マスタード
【材料】(作りやすい分量)
マスタード(粒) 大さじ2
ブラウンマスタード(粒) 大さじ1
白ワインビネガー(または米酢) 大さじ2
塩 小さじ1/4
はちみつ 小さじ1
【作り方】
1.マスタード、ブラウンマスタードに水をたっぷり注ぎ、水を吸って膨らむまで数時間浸水する。(浸水の目安は指の腹で潰れるくらいまで)
2.水気を切って、粒を粗くつぶす。
3.清潔な容器に入れて、白ワインビネガー、塩、はちみつを入れて軽くかき混ぜ、冷蔵庫で保存する。
漬けてすぐは水っぽいですが、1週間くらいたつと味がなじんで食べごろに。
市販のものよりプチプチとした食感が楽しめます。
完成後にフードプロセッサーにかけると、なめらかな粒マスタードになります。
お好みではちみつの量を調節したり、酢を米酢やりんご酢にしたりしてもおいしく食べられますよ。
保存は冷蔵庫で1か月程度です。
簡単に作れるので、食べきれる量ずつ都度作るのがおすすめです。
食塩相当量:大さじ1あたり0.4g
定番のウインナーやポテト、ナゲットに添えるのもおすすめですが、料理にも幅広く活用できます。
今回は手作り粒マスタードを使ったおすすめレシピをご紹介します。
マスタード入りトンテキ
【材料】(2人分)
豚ロース(とんかつ用) 2切れ
塩・胡椒 少々
小麦粉 小さじ2
★ウスターソース 大さじ1
★粒マスタード 大さじ1/2
★みりん 大さじ1/2
★醤油 小さじ1
★ケチャップ 小さじ1
★砂糖 小さじ1/2
サラダ油 大さじ1
フライドガーリック 適量
【作り方】
1.★の調味料を混ぜておく。
2.豚ロースに塩・胡椒、小麦粉をまぶす。
3.サラダ油を熱したフライパンで両面火が通るまで5分ほど中火で焼く。
4.弱火にして1を加えて絡める。食べやすい大きさにカットして、フライドガーリックを散らして完成。
甘辛いたれに、プチプチ食感のマスタードがアクセントに。
ごはんが進む、ボリューム満点のメニューです。
工程4でたれを入れたとき、マスタードの粒が跳ねやすいので注意してください。
一度火を止めて、少し冷ましてから調理すると安心です。
食塩相当量:1.8g
* * *
マスタードシードは粒マスタードづくり以外にも、ピクルスやインド風の漬物アチャール、カレーのスパイスや炒め物などに活用できます。
余ってしまった際もさまざまな料理に活用しておいしくいただけますよ。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。