写真・文/矢崎海里
夏至から数えて11日目を半夏生(はんげしょう)と呼びます。
半夏生とは田植えを終えて、作業が落ち着いた農家が休息を取る日です。
この日の天気で豊作を占う習慣もあり、農事の節目とされています。
2022年の半夏生は7月2日。
半夏生には香川ではうどんを、福井ではサバを食べるなど各地で食文化が根付いています。
関西を中心に、半夏生にちなんだ食べ物として広まっているたこ。
近年関東でも、時期になると売り場にたこが多く並びます。
そこで今回は手軽なゆでたこを使用した、思わずお酒が進む夏にぴったりのおつまみをご紹介します。
たことトマトのさっぱりナムル
【材料】(2人分)
茹でたこ 100g
乾燥わかめ 大さじ1
ミニトマト 10個
★酢 大さじ1
★ごま油 大さじ1/2
★鶏ガラスープの素 小さじ1/2
★おろしにんにく 小さじ1/2
白いりごま 適量
【作り方】
1.茹でたこは一口大に切る。ミニトマトは半分に切る。
2.乾燥わかめはたっぷりの水で戻し、水気を切る。
3.ボウルに★の調味料を混ぜ、1、2を和える。
4.白いりごまを散らし、うつわに盛りつけ完成。
お酢でさっぱりと食べられるナムルです。
たことわかめの組み合わせは、酢の物が定番メニューですが、にんにくや鶏ガラスープで味付けすると違った味わいが楽しめます。
ミニトマトの甘みやみずみずしさもアクセントに。
キムチやコチュジャンと和えて旨辛風に、醤油と和えて和風にと様々なアレンジができます。
お酒のおつまみにはもちろん、食卓のもう一品にもおすすめのメニューです。
エネルギー:96kcal
食塩相当量:0.7g
たこと紅生姜のつまみ揚げ
【材料】(2人分)
茹でたこ 100g
紅生姜 大さじ1
青ねぎ(小口切り) 適量
青のり 適量
天ぷら粉 大さじ4
水 大さじ2
揚げ油 適量
【作り方】
1.茹でたこは1cm程度の大きさに切る。紅生姜はみじん切りにする。
2.ボウルに1、青ねぎ、青のりを入れ、天ぷら粉、水を加えて混ぜる。
3.スプーンで一口大にすくい、170℃の油の中に落とす。周りが固まるまで数分触らず待ち、裏返して両面揚げる。
4.油を切り、うつわに盛りつけ完成。
たこ焼きの余った具材で作ることができる、おつまみレシピです。
外はカリカリ、中はとろっとしていてもう一つと思わず手が伸びてしまうおいしさ。
ほかにもとうもろこしや枝豆など、お好みの具材で作れます。
油に落としてすぐは崩れやすいので、軽くまとめたら触らず固まるまで待つのがポイントです。
たこは脂質が少なくたんぱく質が多いのが特徴です。
ほかに栄養ドリンクの成分として知られている、タウリンも含まれています。
タウリンは肝機能を高め、アルコール代謝に関わる成分です。
お酒のおつまみとしてたこを取り入れることで、肝臓のはたらきをサポートしてくれるたんぱく質やタウリンを補えますよ。
エネルギー:154kcal
食塩相当量:1.0g
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今年も残り半分になりましたね。
おいしい食べ物と気候でついついお酒が進みがちですが、飲み過ぎには注意して健やかに過ごしましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。