価格高騰による外食時の「卵料理」事情｜値上げの許容範囲は“１割まで”が約半数

2023/6/19

様々な食品の値上がりが続いています。身近な食材のひとつである「卵」については消費者の皆さんも日々実感されているのでは。卵の値上がりの直接的な原因は鳥インフルエンザの影響が大きいとされていますが、飼料の輸入コストなどの高騰も影響しています。

一部の飲食店では卵の供給不足から提供を休止したとの発表がありましたが、消費者の外食における卵の注文頻度などに変化はあったのでしょうか。そこで今回は、株式会社ぐるなびが行なった、卵料理についての調査結果をご報告していきます。

卵料理の注文頻度について｜「変わらない」が８割弱、「増えた」と「減った」は共に１割程度

まず初めに、卵を使った料理の好き嫌いについてうかがいました。その結果、「好き」「どちらかと言えば好き」の回答を合わせると約９割（89.7%）の人から支持を得ている結果になりました。

続いて、今年に入って外食で卵料理を注文した人の割合を年代、男女別にうかがいました。全世代で見ると約７割（70.6％）という高い結果であり、外食では卵料理を多く注文していることがわかりました。年代別、男女別では、20～30代女性が８割超（20代：80.4%、30代：84.2％）と高めでした。

その結果を踏まえ、次に外食での卵料理の注文頻度について質問してみたところ、「変わらない」と回答した方が約８割（77.9％）という結果になりました。

大きな変化はないように見えますが、残りの2割の方からは値上げの影響がうかがえており、卵料理の注文頻度が減った理由では、価格上昇や取扱休止と日々の暮らしに影響が出ている様子がうかがえました。

一方、増えた理由では「自宅で食べる機会が減ったから」との回答が最多となり、価格上昇や取扱休止で卵の購入・摂食機会が減った影響により、外食で卵料理を食べることがより特別感を増し、価値ある体験に繋がっている傾向があるようです。

外食での卵料理の値段について｜値上げの許容範囲は“１割まで”が約半数

先ほどの調査では、卵料理を変わらず飲食店で注文している方が多いという結果がありましたが、実際にどのくらいの値上げまでが許容範囲なのでしょうか。

飲食店での卵料理の値上げの許容範囲を聞いたところ、全体では約半数（46.4%）の方が「～１割」という結果になりました。続いて多かったのが「～２割」（25.6%）、「値上がりしたら注文しない」（15.1%）となりました。

卵料理は好きなものの、値上がりによっては注文をしないというシビアな判断をされている方が多いことがわかりました。特に女性は約２割（19.3%）の方が「値上がりしたら注文しない」と回答しており、より値上がりに敏感なようです。

最後に、回答いただいた方に、卵の価格高騰によって影響があったエピソードを伺いました。

卵の価格高騰によって影響があったエピソード　※自由回答

ラーメン屋さんで味玉無料サービスが無くなった。（20代男性）
外食にいったうどん屋さんで、卵に関連するメニューがなくなった。（20代女性）
行きつけのカフェのカルボナーラから半熟卵が消えた。（30代男性）
だし巻き卵が好きでよく頼むが150円値上がりしていた。（30代女性）
ハンバーグのオプションの目玉焼きが100円値上がりした。（40代男性）
卵とじラーメンを頼もうと思ったが、値上げと供給不安定で販売中止していた。（40代女性）
いつものオムライスが100円値上がりしました。（50代男性）
バランスの良いワンプレートランチ、値段は変わらず目玉焼きが無くなった。（50代女性）
ホテルバイキングの卵料理が早く無くなるような気がします。（60代男性）
自宅で卵料理が減ったので、外食で値段が変わってない場合には注文する。（60代女性）