春は心の不調に注意！ 食欲がないときの食事のポイントとおすすめ「塩麻婆豆腐」レシピ

写真・文／矢崎海里

春は新生活のスタートや気温差などさまざまな変化が原因で、心の不調が起こりやすい季節です。
なんとなく食欲が湧かない、なんてことはないでしょうか。
今回は食欲が湧かないときの食事ポイントと、おすすめレシピをご紹介します。
セルフケアをしっかり行って、心と体の健康を保ちましょう。

食欲が湧かないときの食事のポイント

春は心の不調が起こりやすい季節です。
なぜなら、環境の変化で生活リズムが整わなかったり、慣れない仕事や新しい人と接したりと、何かとエネルギーを使うことが原因の１つとして考えられます。
また大型連休明けの「五月病」で知られているように、３月～４月の疲れが連休明けにどっと出ることもあります。
それだけでなく、寒暖差が激しい時期でもあり、体調管理がうまくできないことも。
さまざまな理由からなんとなく食欲が湧かない、という時の食事のポイントについてご紹介していきます。

・量を減らして３食摂るよう心掛ける
１食が多いと感じる場合は、食事の回数を減らすのではなく、食事量を減らしてなるべく３食規則正しく摂るほうがいいでしょう。

・少量でも栄養価の高いものを
たくさんの量を食べられない場合は、少量でも栄養価のあるものを意識して食べましょう。豆・大豆製品や乳製品、卵などは栄養価が高くおすすめです。

・食欲が湧く味付け、香り
スパイスやハーブ、酸味やだしなど、香りや味付けを工夫して、食欲が湧く料理を選ぶのもポイントです。ほかにもハーブティーなどリラックスできる飲み物を食事と合わせるのも効果的です。

ここからは食欲が湧かないときにおすすめしたいレシピをご紹介します。

あっさり塩麻婆豆腐

【材料】(2人分)
豚ひき肉　100g
木綿豆腐　1丁
長ねぎ　1/3本
おろししょうが　小さじ1
おろしにんにく　小さじ1
水　200cc
鶏がらスープの素　大さじ1/2
塩・胡椒　適量
★片栗粉　小さじ2
★水　大さじ1と1/2
ごま油　適量
青ねぎ（小口切り）　適量

【作り方】
１．豆腐は1.5cm角に切る。耐熱容器に入れてふんわりラップをして、600Wの電子レンジで２分半加熱し、水気を切る。

２．長ねぎはみじん切りにする。★の材料を混ぜて水溶き片栗粉を作る。
３．フライパンに豚ひき肉、おろししょうが、おろしにんにくを入れて火をつける。豚肉をほぐしながら炒める。

４．豚肉に火が通ったら長ねぎを加えてさらに炒める。

５．水、鶏がらスープの素、１を加えて５分ほど煮込む。

６．水溶き片栗粉でとろみをつけ、塩・胡椒で味を調えて火を止める。ごま油を回し入れる。

７．うつわに盛り付け、青ねぎを散らして完成。

辛い物が苦手な方でも食べられる、辛味のない塩味の麻婆豆腐のレシピです。
一般的な麻婆豆腐は豆板醤や甜麺醬などを使用しますが、このレシピでは家にあるシンプルな調味料のみで仕上げることができます。
豆腐は電子レンジであらかじめ加熱することで、煮込んだときに崩れにくく、水切りもできます。
味も染み込みやすくなるので、ひと手間ですがぜひ試してみてくださいね。

ごま油の香りで食欲をプラスしながら、たんぱく質がしっかり補える一品になっています。
辛くしたい方はお好みでラー油を加えてみてください。

エネルギー：263kcal
たんぱく質：18.4g
食塩相当量：1.4g

＊　＊　＊

食事以外にもしっかり休息をとる、湯船につかる、睡眠をとるなどを意識して行うことで、不調を防いだり和らげたりすることができます。
自分でも気づかないうちにストレスが溜まっていることもあります。
セルフケアを行って、心と体をいたわってあげてくださいね。

文／矢崎海里（やざき・かいり）
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。