値上げラッシュで再注目！「米粉」を使ったおすすめレシピ２品

写真・文／矢崎海里

米粉が再注目されているのをご存じですか。
米粉はその名の通りお米を砕いて作られた粉で、もともとは米が豊作だった年に加工・販売をはじめたのがきっかけです。2009年ごろにブームとなりました。
近年輸入小麦の価格高騰が続き、安定した価格を保てる国産の米粉の需要が高まっています。
米粉はパンやスイーツのイメージが強いですが、小麦粉の代替として料理に幅広く使用できます。

今回は日常に取り入れられる、米粉を使用したおすすめレシピをご紹介します。

米粉ホワイトソースの餅グラタン

【材料】(2人分)
切り餅　3個
明太子　1本
ピザチーズ　適量
有塩バター　20g
米粉　大さじ2
牛乳　200cc
塩・胡椒　適量
刻みのり　お好みで

【作り方】
１．切り餅は１個を６等分に切る。明太子は皮から外す。
２．鍋に有塩バターを溶かし、米粉を加えて混ぜ合わせる。

３．バターと米粉がなじんだら、牛乳を少しずつ加えてダマにならないよう弱火でかき混ぜる。とろみがついたら塩・胡椒で味を調えて火からおろす。

４．耐熱容器に餅を入れて、３をかける。明太子、ピザチーズをトッピングしてオーブントースターで５分焼く。

５．刻みのりを散らして完成。

和風の餅グラタンには、米粉のホワイトソースがよく合います。
また、お正月に余った切り餅の消費レシピとしてもおすすめです。

米粉ホワイトソースは、米粉とバター、牛乳で簡単に作れます。
米粉ホワイトソースのレシピを覚えておけば、パスタソースやハンバーグなどさまざまな料理に応用可能。多めに作って冷凍保存もできます。
今回は明太子・チーズを使用しているので、ホワイトソースの味付けは薄めにしています。
お好みで塩加減を調節してください。

エネルギー：403kcal
食塩相当量：2.1g

米粉のから揚げ

【材料】(2人分)
鶏もも肉　300g
★醤油　大さじ2
★酒　大さじ1
★おろししょうが　小さじ1
★おろしにんにく　小さじ1
米粉　大さじ2
揚げ油　適量

【作り方】
１．鶏もも肉は一口大に切り、★の調味料をもみ込み30分以上冷蔵庫で漬ける。

２．キッチンペーパーで１の水気をふき取り、米粉をまぶす。

３．180℃の揚げ油で、火が通るまで揚げる。

米粉は小麦粉や片栗粉と同様、から揚げの衣にも使用できます。
薄く衣をつけてカリッと揚げるのがポイントです。
米粉は小麦粉や片栗粉に比べて粒子が細かいため、油の吸収が少ないのが特徴。そのため、冷めてもサクサクで、油っぽくならずに仕上がります。

ほかにもフライの衣付けや天ぷら衣など、揚げ物料理に幅広く活用できます。
軽い食感に仕上がるので、冷めてもおいしく、お弁当のおかずにもおすすめです。

エネルギー：452kcal
食塩相当量：3.1g

＊　＊　＊

米粉はほかにもお好み焼きやたこ焼きなどの粉ものの料理、カレー、ピザなど、スイーツ、パン以外にも活用方法がたくさんあります。
今まで使ったことがなかった、という方もこの機会にぜひ取り入れてみてくださいね。

文／矢崎海里（やざき・かいり）
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。