もはや「ご飯のおかず」という考え方だけで食してはいけない。新たな可能性を探り続け、歴史に名を残すかもしれない店とは。

ワインや焼酎で旨味が増す路地奥のレストランの味

プチレストランないとう(京都)

「ロースとんかつ」1900円(180g)。付け合わせは水菜など野菜サラダやコールスローと日によって替わる。ロゼワイン1000円~。
季節の「付きだし」1000円~。この日は、白魚の素揚げカナッペ(奥)とゆでベーコン。かつ前の一杯に、ぴったりのツマミだ。

平成13年に京都・木屋町の路地奥でカウンターのみのレストランを開業した店主の内藤毅彦さん(53歳)。その後、同16年に御所南の町家へ、そして令和元年に現在のビル1階の店舗に移転した。

「原点に戻るというか、細かなところまで目が行き届く店にしたかった」と話す。当初から揚げもの料理の上質さは評判だったが、移転を機に、持ち帰りメニューも含め、とんかつに力を入れるように。

使用するのは、身質があっさりして甘い養老豚。生パン粉に食パンとバゲットを独自でブレンドしたパン粉を付け、白絞油(しらしめゆ)でじっくり揚げる。ヒレは肉っぽい旨味を、ロースは脂の甘みを出すのがポイントだ。昼はとんかつを主に、かつ重やカレーといった洋食メニュー。夜は天然鯛など海鮮、牛肉料理もあって、よりレストラン的だ。

「豚の旨味を増幅させる渋みがあるロゼワインや芋焼酎のロックがおすすめ。おひとりでの旅ならカウンターでお酒を片手にどうぞ」

塩と芥子で肉そのものを味わうのもよし、赤ワインとデミグラスを合わせた自家製ソースで、濃厚な洋食感を楽しむのもいい。

持ち帰り用の「とんかつの誘惑」(冷凍)。酒粕七味、白味噌仕立て、かつ煮山椒などがある。各1000円。冷凍のまま湯煎するだけ。山形三元豚の挽肉が入る贅沢な味。かつを絡め、締めとして食べるのに人気。
京都市役所や御所からも近い街中のビル1階にある店舗。シェフ姿の豚のイラストが目印。

京都市中京区麩屋町通押小路上ル西側尾張町217
電話:075・211・3900
営業時間:12時~15時、18時~22時(最終注文) 
定休日:月曜、不定休あり
交通:京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅より徒歩約5分

※この記事は『サライ』2022年5月号より転載しました。

 

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