新着記事

黒澤明『用心棒』 観るたびに面白く、見飽きない。どんなハリウッド映画も吹き飛ばすほどの痛快さ|黒澤明『用心棒』【面白すぎる日本映画 第28回】 日本リメイク版『24』ジャック・バウアー役を演じてほしい俳優ランキング|3位 は 岡田准一 、2位は ディーン・フジオカ 、1位は? 日本リメイク版『24』ジャック・バウアーを演じてほしい俳優ランキング|3位 は 岡田准一 、2位は ディーン・フジオカ 、1位は? 被災時に預貯金などを引き出すには【被災したときに役立つ生活再建のための知識】 被災時に預貯金などを引き出すには【被災したときに役立つ生活再建のための知識】 出雲黒柿の香筒|柿の古木が生む超希少な材を使った伝統の逸品 今もっともアツい動物行動学者、入交眞巳先生の新刊は愛猫家必読のバイブル【にゃんこサライ特別編】 レクサス車の顔として定着した、台形をふたつ合わせたようなスピンドルグリルが印象的。ヘッドライトは小型LED3眼を採用。 レクサスES|12年ぶりに国内販売を再開した上級4ドアセダンの革新性【石川真禧照の名車を利く】 【ビジネスの極意】なぜ、有望な新人を適材適所に配置できないのか? 【ビジネスの極意】なぜ、有望な新人を適材適所に配置できないのか? 鉄瓶 観月アラレ|まろやかな湯が沸く使い勝手のよいサイズの鉄瓶 野菜たっぷり干し貝柱の中華丼 【管理栄養士が教える減塩レシピ】野菜たっぷり干し貝柱の中華丼|干し貝柱でだしを取ろう 長く運転を続けたいシニアなら読んでおくべき1冊|『運転をあきらめないシニアの本音と新・対策』 「歩行者や自転車に気づかない」「ブレーキのつもりがアクセル」「ウインカーの出し忘れ」|シニアの運転傾向と安全運転を続けるコツ

サライ本誌最新号

住宅特集アンケート実施中です!

別冊付録「大人の逸品カタログ」商品はこちらから

ピックアップ記事

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

催し物

現代美術の父 マルセル・デュシャン【東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 マルセル・デュシャンと日本美術】

取材・文/池田充枝

マルセル・デュシャン《泉》1917/1950年 Philadelphia museum of Art. 125th Anniversary Acquisition. Gift(by exchange) of Mrs.Herbert Cameron Morris 1998 (C) Association Marcel Duchamp / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1311

マルセル・デュシャン(1887-1968)は、伝統的な西洋美術の価値観を大きく揺るがし、20世紀の美術に衝撃的な影響を与えた作家です。生涯を通じて「決して繰り返さない」「同じことをしない」よう、常に新しい表現方法を模索し続けました。

デュシャンは、途中から絵画制作を止めて「レディメイド」と呼ばれる、ある機能をもった物品を本来の用途から切り離し芸術作品として「意味づける」活動をしました。

さらには、言葉の実験や、遠近法や視覚に関する研究、企画者として芸術活動に携わるなど、多岐にわたる活動を通して、芸術あるいは芸術家の概念の垣根を打ち破っていきました。

マルセル・デュシャン《階段を降りる裸体 No.2》1912年 Philadelphia museum of Art. The Louise and Walter Arensberg Collection, 1950 (C) Association Marcel Duchamp / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1350

マルセル・デュシャンの芸術と日本美術を比べて考える、という興味深い展覧会が開かれています。(12月9日まで)

東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 マルセル・デュシャンと日本美術    (会場:東京国立博物館)

本展は、第1部「デュシャン 人と作品」で、フィラデルフィア美術館が所蔵するデュシャンの油彩画、レディメイド作品および写真や関係資料など約150点でデュシャンの創作活動の足跡を辿ります。第2部「デュシャンの向こうに日本がみえる。」で、東京国立博物館所蔵の国宝、重要文化財を含む日本美術作品により、西洋美術とは異なった社会環境のなかで生まれた日本美術の意味や価値を問います。

本展の見どころを、東京国立博物館の広報室、鬼頭智美さんにうかがいました。

「フィラデルフィア美術館は、世界随一の質量を誇るマルセル・デュシャンのコレクションを有しており、同館の所蔵品だけで構成する展覧会を海外で開催するのは今回が初めてです。日本での会場はトーハクのみで、その後ソウル、シドニーに巡回します。

全体は4章構成となっており、第1章「画家としてのデュシャン」では、彼が初めて描いた油彩画から、彼が注目されることになった出世作《階段を降りる裸体 No. 2》までの絵画作品をご覧いただきます。

次の第2章では、彼の代名詞ともいえるレディメイド作品でも最もよく知られている《泉》の最初のレプリカや、彼が8年かけて取り組んだ最も重要な作品の一つ《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(通称《大ガラス》)を、日本で作られた公認の複製である東京版(瀧口修造、東野芳明監修、東京大学駒場博物館蔵)をお借りして展示、紹介します。

伝千利休作《竹一重切花入 銘 園城寺》安土桃山時代・天正18年(1590)東京国立博物館蔵 松平直亮氏寄贈

第3章では、ローズ・セラヴィとしての制作物や視角効果の研究により生まれた《ロトレリーフ》などの作品、そして最後の第4章では、彼が晩年の20年を費やして秘密裏に制作していた《遺作》を今回のために制作した映像で紹介し、各章でデュシャンの主な作品を通じて彼の生涯の芸術活動を通覧することができます。

作品だけでなく、アーカイヴから貴重な写真や書簡類も展示し、展覧会をぐるりとまわるとデュシャンという人とその芸術の全体像に触れることができる大変貴重な機会です。

デュシャンの創作活動を辿り、頭の中をのぞいた後は、第2部の日本美術の世界へ。写楽のリアリスム、日本の絵巻の時間表現など日本美術の核心を紹介します。現代では西洋美術を鑑賞するのと同じようにみている日本美術を、デュシャンの発想・創作の軌跡を頭に置いてみると、新たな見方が鑑賞者それぞれに生まれるのではないか、という試みです。ぜひこの展覧会で、アートを考えて、楽しんでいただきたいと思います。」

東洲斎写楽筆《四代目岩井半四郎の重の井》江戸時代・寛政6年(1794)東京国立博物館蔵

本阿弥光悦作 国宝《舟橋蒔絵硯箱》江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

芸術の秋に「考える美術」!! ひと味違った展覧会を、ぜひ会場でご体験ください。

【開催要項】
東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」
会期:2018年10月2日(火)~12月9日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
住所:東京都台東区上野公園13-9
電話番号:03・5777・8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト:http://www.duchamp2018.jp/
開館時間:9時30分から17時まで、金・土曜日、10月31日(水)、11月1日(木)は21時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし10月8日は開館)、10月9日(火)

取材・文/池田充枝

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 横山大観《蓬萊山》昭和23年(1948)足立美術館蔵 横山大観と日本画の錚々たる巨匠の作品を一堂に【日本画家のつながり…
  2. ル・コルビュジエ「サヴォワ邸」(1928-31年) 国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ…
  3. 「プーとコブタが、狩りに出て…」『クマのプーさん』第3章、E.H.シェパード、ペン画、1926年、V&A所蔵 (C)The Shepard Trust 世界で一番有名なクマ【クマのプーさん展】
  4. 二月堂縁起上巻(部分) 奈良・東大寺蔵 1200年を超える伝統行事の歴史【特別陳列 お水取り】
  5. 奥村土牛《醍醐》1972(昭和47)年 絹本・彩色 山種美術館蔵 80歳にして初心、100歳にして現役【山種美術館 広尾開館10周…
PAGE TOP