新着記事

タイ料理の新スター「カオソーイ」を現地チェンマイで味わい尽くす!オススメ店3軒

文・写真/横山忠道(タイ在住ライター)日本ではマッサマンカレーやパクチー料理など、毎年のよう…

奄美を愛した孤高の画家・田中一村の画業を回顧する特別な展覧会

取材・文/池田充枝孤高の画家として知られる田中一村(たなか・いっそん、1908-1977)は…

頭がない剥製標本は何のため?あなたが知らない鳥標本の世界

文/柿川鮎子今年は夏鳥が大変少なく、多くの野鳥観察愛好人をやきもきさせています。鳥を…

日産 スカイライン|誕生から60年を経て進化を続ける国産スポーツセダンの雄【石川真禧照の名車を利く】

文/石川真禧照(自動車生活探険家)かつて4ドアセダンは人気車種だった。SUV全盛の時代になっ…

知る人ぞ知るパンの名店!沖縄・宗像堂の天然酵母パン10選

文/編集部沖縄本島中部の宜野湾市にある『酵母パン 宗像堂』は、天然酵母パンづくりの先駆けとし…

【夕刊サライ/福澤朗】武夷岩茶を訪ねて(福澤朗の美味・料理コラム 第6回)

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。金…

知られざる人気スポット!香港の離島「ラマ島」で過ごすのんびり休日

文・写真/りんみゆき(香港在住)香港(ホンコン)と聞くと、高層ビルが建ち並ぶ光景、またはショ…

あなたの猫は大丈夫?高齢シニア猫の「老い支度」に欠かせないこと

文/鈴木拓也日本人の平均寿命の伸びがしばしば話題となるが、飼い猫の寿命も伸びている。…

【夕刊サライ/パラダイス山元】ドイツ・ガッゲナウ:男のマロンを掻きむしられるほど極端なクルマに乗りに行く旅(パラダイス山元の旅行コラム 第6回)

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。木曜日…

競輪マニアだった坂口安吾の愛用のストップウォッチ【文士の逸品No.28】

◎No.28:坂口安吾のストップウォッチ文/矢島裕紀彦「一生涯(略)走りつづ…

サライ最新号

ピックアップ記事

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

催し物

面白すぎる江戸の滑稽絵を集めた展覧会《江戸の戯画-鳥羽絵から北斎・国芳・暁斎まで》展

取材・文/池田充枝

戯画や漫画を「鳥羽絵」と称しますが、狭義には18世紀に大坂を中心に流行した軽妙な筆致の戯画(滑稽な絵または風刺的な絵、ざれ絵と同義)をさします。描かれる人物は、目が小さく、鼻が低く、極端に手足が細長いという特徴をもち、その名は国宝「鳥獣人物戯画」の筆者、鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)に由来するものとされます。

そんな鳥羽絵から北斎・国芳・暁斎まで、江戸時代の戯画の代表作が一堂に会した展覧会《江戸の戯画-鳥羽絵から北斎・国芳・暁斎まで》が大阪市立美術館で開かれています(~2018年6月10日まで)。

歌川国芳「金魚づくし ぼんぼん」〔個人蔵〕通期展示

鳥羽絵は、18世紀の大坂で鳥羽絵本として出版され、その人気は近代にまで及びました。また、上方にとどまらず、江戸の浮世絵などにも影響を与えています。鳥羽絵を洗練させたとされる大坂の「耳鳥斎(にちょうさい)」はもちろん、鳥羽絵本の影響を受けたと考えられる江戸の「北斎」や「国芳」、そしてその流れをくむ「暁斎」など、時代や地域により変化しながらも、笑いの感覚は脈々と受け継がれてきました。

葛飾北斎「鳥羽絵集会 お稽古」〔ベルギー王立美術歴史博物館蔵〕通期展示

 

本展は、鳥羽絵の流れを追いながら江戸時代の戯画のエッセンスを展観します。出品作品は約280件。歌川国芳の「金魚づくしシリーズ」全9図(前期展示)が初めて揃うのが見どころの一つです。

本展の見どころを、大阪市立美術館の主任学芸員、秋田達也さんにうかがいました。

「本展の見どころは、もちろん歌川国芳「金魚づくし」9図の勢揃いにありますが、その他にも葛飾北斎や河鍋暁斎などによる見ごたえのある戯画が多く展示されます。

歌川国芳「金魚づくし 百ものがたり」〔ベルギー王立美術歴史博物館蔵〕前期展示

なかでも、18世紀後半の大坂で戯画を描いて活躍した耳鳥斎の「地獄図巻」は、ぜひ見ていただきたいものの一つです。今でこそ忘れられてしまっていますが、耳鳥斎の人気は高かったようで、その人気は近年にまで及んだと考えられています。「地獄図巻」は、その耳鳥斎を代表する作品の一つです。

耳鳥斎「地獄図巻」(部分)〔大阪歴史博物館蔵〕通期(巻替え)展示

得意とするゆるく味のある画風で描かれた鬼や亡者たちを見ていると、それだけでも十分に可笑しいのですが、大根をくわえさせられる役者や串にさされて焼かれる川魚屋など、現生での職業や趣味に合わせて様々な地獄が考えられているところが機知にとんでいて滑稽です。当時評判となったのか同様の作品が数点残されています。

本展は、江戸時代の戯画を漫然と紹介するのではなく、18世紀の大坂で人気となった鳥羽絵や耳鳥斎の戯画が、のちの絵師たち、とくに江戸の浮世絵師たちにどのような影響をあたえたのかを紹介したいと考えています。北斎・国芳・暁斎といった一流の絵師たちの戯画を楽しみつつ、そのような視点からもご覧いただければ、さらに興味深く本展を鑑賞することができるでしょう。笑いを文化として培ってきた浪花の地で、ぜひ多彩な戯画の世界をお楽しみください」

ベルギーから里帰りしたものを含む「金魚ずくし」全9図が揃うのは世界初です。お見逃しなく!

【開催要項】
特別展「江戸の戯画-鳥羽絵から北斎・国芳・暁斎まで」
会期:前期2018年4月17日(火)~5月13日(日)
   後期2018年5月15日(火)~6月10日(日)
会場:大阪市立美術館
住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82
電話番号:06・4301・7285(大阪市総合コールセンター)
http://www.osaka-art-museum.jp/sp evt/edonogiga/

開館時間:9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(ただし4月30日は開館)5月1日も開館

取材・文/池田充枝

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 奄美を愛した孤高の画家・田中一村の画業を回顧する特別な展覧会
  2. ぎえー!背筋が凍るほど怖い幽霊・妖怪画で酷暑の夏に涼しさを
  3. ミステリアスな能面と能衣装の名品を一挙公開!《特別展 金剛宗家の…
  4. まさに机上の小宇宙!日本の文房具・筆と硯の名品がずらり《文房具の…
  5. くねらせた腰、真っ赤な唇…妖しすぎる大正時代の美人画を愛でる《岡…
PAGE TOP