国宝「鳥獣人物戯画絵巻」は、甲・乙・丙・丁の4巻からなる絵巻物で、平安時代から鎌倉時代にかけて描かれました。

この4巻からなる通称《鳥獣戯画》が、なぜ人気があるのかを読み解く展覧会が開かれています。(10月16日まで)

国宝 鳥獣人物戯画 甲巻(部分)
京都・高山寺蔵
画像提供/東京国立博物館 Image/TNM Image Archives

本展の見どころを、福岡市美術館の学芸員、宮田太樹さんにうかがいました。

「京都、栂尾の高山寺に伝わる《鳥獣戯画》は、日本美術の中で最も有名で人気のある作品のひとつです。人気の要因がこの絵巻の「愛らしさ」にあることは言うまでもないでしょう。兎や蛙、猿などの動物たちが人間さながらに戯れる様子に、子どもからお年寄りまで思わず頬を緩めてしまいます。

国宝 鳥獣人物戯画 乙巻(部分)
京都・高山寺蔵

日本美術には動物をあらわした作品がたくさんありますが、本展では、曾我蕭白《竹に鶏図》をはじめ、江戸時代のスター絵師が描いた動物絵画も多数紹介します。

曾我蕭白 竹に鶴図
摘水軒記念文化振興財団蔵

《鳥獣戯画》は「戯画」と呼ばれているように、擬人化された動物たちの振舞いにユーモアを見出すこともしばしば行われてきました。日本美術におけるユーモア表現は江戸時代に花開きますが、《鳥獣戯画》はしばしばその源泉となりました。
《鳥獣戯画》にみられる、「愛らしさ」が実は日本美術を貫く重要なテーマであることを、本展を通して感じてください」

国宝 鳥獣人物戯画 丙巻(部分)
京都・高山寺蔵
国宝 鳥獣人物戯画 丁巻(部分)
京都・高山寺蔵
画像提供/東京国立博物館 Image/TNM Image Archives

戯画の中に、お気に入りの動物や人を見つけるのも楽しい。ぜひ会場に足をお運びください。

【開催要項】
国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術  
会期:2022年9月3日(土)~10月16日(日) 会期中一部展示替えあり
   「甲・丁巻」展示 前期9月3日(土)~9月25日(日)
   「乙・丙巻」展示 後期9月27日(火)~10月16日(日)
会場:福岡市美術館 特別展示室
住所:福岡市中央区大濠公園1-6
電話:092・714・6051
開館時間:9時30分から17時30分まで、金・土曜日は20時まで(入館は閉館
     の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、翌平日休館)
特設サイト:https://artne.jp/chojugigafukuoka/
料金:特設サイト参照
アクセス:特設サイト参照

取材・文/池田充枝

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