近年、全国の著名酒蔵を筆頭とする多くの酒蔵が「梅酒」の醸造に尽力している。しかも正統派の梅酒はもちろんのこと、ブランデーや日本酒ベース梅酒、果実の風味が楽しめるフルーティーな梅酒など多種多様。従来の梅酒に対するイメージは大きく覆され、驚くほどの進化を遂げているのである。
そこでぜひとも注目したいのが、10月7日(金)から4日間にわたり、東京・湯島天満宮で開催される「全国梅酒まつりin東京2016」だ。その名のとおり、なかなか手に入りにくい数々の梅酒を、神社の境内で飲みくらべできる人気イベント。
毎年、東京(昨年は浅草神社)、福岡(太宰府天満宮)、茨城(常磐神社)、兵庫(西宮神社)で開催され、どの会場も満員となることで知られる。たとえば今年の福岡では、来客者数が1万人以上にのぼった。
飲みやすい梅酒であるだけに、参加者は20〜30代の女性が多く、外国人が多数訪れることも特徴のひとつだ。
最大の注目点は、日本全国104の酒蔵から177種の梅酒が集められること。もちろん即売会もあるので、好みの梅酒を持ち帰って自宅で楽しむことも可能。正統派梅酒だけでなく、イチゴやマンゴーなど果実系の梅酒や、抹茶梅酒、日本酒ベースの梅酒など多様な梅酒が集められるのだという。
そればかりではない、日本で唯一の梅酒ソムリエである金谷優氏監修による金賞受賞梅酒と料理を楽しめるイベントも行われるというから、グルメ派にもうれしい。
また、全国梅酒品評会の表彰式も同時開催され、金賞受賞梅酒のビアカクテルも登場。発表されたばかりの本年度の金賞梅酒をベースに、緑茶、ミルク、ジンジャエールの3種類で割って味の変化を楽しめる「梅酒の3種割り」にも注目したいところ。
このように盛りだくさんで、梅酒好きにはこたえられない催しなのだ。女性でも楽しめるだけに、夫婦で足を運んでみるのもいいかもしれない。
【全国梅酒まつりin東京2016】
日時:1回目:10月7日(金)14:00~19:00
2回目:10月8日(土)11:00~19:00
3回目:10月9日(日)11:00~19:00
4回目:10月10日(月・祝)11:00~16:00
※飲みくらべ会場への最終入場は前日イベント終了30分前予定
梅酒飲みくらべ:30分:前売り券1,400円(税込)当日券1,600円(税込)
場所:湯島天満宮(湯島天神)本殿裏 東京都文京区湯島3-30-1
問:一般社団法人梅酒研究会(運営事務局) 03-5228-1183
取材・文/印南敦史