『サライ』6月号を発売しました。今号は、ことし生誕120年を迎えた「宮沢賢治」の大特集です。さらに、おいしく食べて元気になる「『肉』で長生き」の特集記事も加え、ココロとカラダに滋養を与えてくれる一冊です。(※下の表紙をクリックすると試し読みできます)
それでは今号の読みどころをご案内いたします。
【第1特集】生誕120年記念
「今こそ、宮沢賢治」
今年の8月に生誕120年を迎える宮沢賢治(1896~1933)。生まれ育った岩手県花巻市を中心に様々な記念行事が予定されていますが、いま、賢治の生き方や作品が再び注目されています。また、東日本大震災の被災地でも賢治は読まれているそうです。
『サライ』6月号の特集は「今こそ、宮沢賢治」と題して、作家の池澤夏樹さん、映画作家の大林宣彦さん、漫画家の松本零士さんをはじめ、賢治作品に影響を受けたという著名な方々に、賢治との出会いと作品の解釈、それぞれの賢治像を語っていただきながら、「いま、なぜ宮沢賢治か」をひもといていきます。
社会学者の見田宗介さんは賢治が今なお多くの人々に読まれている理由として、作品に共通する「人間は生きて在るだけでいい」という考えに共感し救われているからと語ります。また、それは経済的な豊かさを追い求めてきた人々が、従前とは異なる幸福感を考え始めているからだとも述べています。
賢治が生きた時代、日本は戦争への道を進み、故郷・岩手は自然災害にたびたび見舞われました。29歳で農学校の教職を辞し、花巻に「羅須地人協会」を設立。自らも一農民として後半生を農業の発展に寄与する道を賢治は選びます。農民に肥料の相談や指導を無料で行ないながら、自らの考えも説いたのです。
<世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない>
賢治の弟・清六の孫にあたる宮澤和樹さんは、「賢治さんは、自らが率先して実践することで、各人が他人のことを考えて行動し、歩みを進めれば、夢の国『イーハトーブ』は実現できると考えていたのではないでしょうか」と賢治の心の内を代弁します。
本特集では、今も賢治作品に刺激を受け続けているという作家の夢枕獏さんが、岩手県内に賢治ゆかりの地を訪ね歩いています。賢治の世界を肌で感じた夢枕獏さんは、こう言いました。
「災害やテロなど、世の中が混沌としている今だからこそ、賢治の言葉が私たちの心に刺さります」
人は繋がりで生きています。そして、私たちはひとりではありません。誰もの心に賢治の言葉があれば、本当の幸せの花が咲くのです。宮沢賢治が私たちに残してくれたいくつものメッセージにもう一度耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
【第2特集】毎日60~100gが目安
「肉で長生き」
肉食の人ほど長生きする――。最近そんな話を耳にします。
95歳の現役ピアニスト・室井摩耶子さんは、コンサートのある日の朝は、必ず100gのビーフステーキを食べるといいます。医学博士の日野原重明さん(104歳)や女性写真家の笹本恒子さん(101歳)も、肉好きを公言されています。実際、最新の医学研究で、肉の摂取量が多い人ほど、寿命も長いことが判明してきました。
『サライ』6月号の第2特集では、「肉で長生き」と題して、肉食に関する最新の研究結果を交えながら、「肉食長寿」のメカニズムをわかりやすく解き明かします。
さらに、牛・豚・鶏の3種の肉を、自宅でおいしく柔らかく仕上げるためのとっておきの技を、料理研究家・上田淳子さんの指導で紹介しています。たとえば、ビーフステーキは焼き上がった後にあることをすれば、切った時に肉汁が流出するのを防げるそうです。詳しくは特集記事をご覧ください。
そのほか、今号には別冊付録として、長く愛せる魅力的な商品の通販案内「大人の逸品カタログ 初夏号」も用意しました。専門バイヤーが目利きした、これからの季節に重宝する逸品満載の通販カタログです。
「宮沢賢治」「肉で長生き」を特集し、別冊付録に「大人の逸品カタログ 初夏号」が付いた『サライ』6月号。書店などで手にとってお確かめください。
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