『サライ』9月号を発売しました。今号は、世界にかがやく「メイド・イン・ニッポン」の大特集と、朝ドラ『とと姉ちゃん』で一躍知られるところとなった『暮しの手帖』編集長「花森安治」の特集です。(※上の表紙画像をクリックすると試し読みできます)
さらに旅の手引として好評の『旅サライ』と、通販企画「大人の逸品」特別版『買えるメイド・イン・ニッポン』の2大別冊も付いています。
それでは今号の読みどころをご案内いたします。
【第1特集】外国人に自慢したい、日本の美意識の結晶
世界にかがやくメイド・イン・ニッポン
素材を見極め、0.1ミリ以下の単位で削って部品に加工し組み立てる。磨き抜かれた職人技と志が宿る「日本製」には、性能の高さと美しさが同居し、使う人の暮らしを豊かに彩ってくれます。
今特集では世界に誇る日本の「モノづくり」の現場を全国に訪ね、「良質の世界水準」を底上げしてきたニッポンの技術力と探究心の粋を探ります。
冒頭のキーノートインタビューは、ベストセラー『国家の品格』をはじめ数多くの著作をとおして日本という国の底力を語ってきた数学者の藤原正彦さん。日本の高品質なモノづくりは、日本人の異常とも言える「ある特性」に裏付けられたものであると語ります。
つづく第1部は「『純国産』の製造現場を訪ねる」と題して、腕時計(グランドセイコー)、ウイスキー(山崎)、グランドピアノ(ヤマハ)という3つの工場見学を誌上体験できます。世界に名だたる名品のふるさとを訪ねる旅に出かけましょう。
第2部は「世界がうらやむ『ニッポンの銘品』11』と題して、自動車、レコードプレーヤー、家具、ジーンズ、万年筆、眼鏡……といったメイド・イン・ニッポンの銘品がずらりと登場します。いずれも世界から注目される逸品たち。知られざるブランドストーリーとともにご紹介します。
第3部は「私だけの『ニッポン』モノ語り」と題して、日本について一家言ある在日外国人の方々に、日本に来て、見て、惚れ込んだモノについて語っていただきました。日本人が当然と思っているものも、外から見ると意外な魅力を放つもの。日本人にとって新鮮な気づきを与えてくれるインタビュー集です。
さらに別冊付録として「大人の逸品」の特別版『買えるメイド・イン・ニッポン』も付いており、合わせて日本製品の魅力に存分にふれていただける特集となっております。ぜひご一読ください。
【第2特集】『暮しの手帖』初代編集長
花森安治の「覚悟」に学ぶ
放送中のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』は、雑誌『暮しの手帖』を創刊した大橋鎭子(1920~2013)の生涯をモデルに描かれていますが、創刊号(昭和23年)から亡くなるまで編集長を務めたのが、花森安治(1911~1978)でした。
花森は暮らしを何よりも第一に考え、暮らしを脅かし、暮らしを壊すものと徹底的に闘いました。企業によい商品を作ってもらうため、ベビーカーや石油ストーブ、洗濯機といった日用品や家電製品の使い勝手をテストすると、結果を『暮しの手帖』にはっきりと書きました。
戦時中は大政翼賛会で戦意高揚を担う仕事に就き、自身も満州(現・中国東北部)へ招集された花森は、二度と戦争に加担しない、庶民の暮らしを守る決意を発言し続けました。
そんな花森が『暮しの手帖』に込めた想いを、関係者のインタビューを通して紐といてゆきます。
「メイド・イン・ニッポン」と「花森安治」の2大特集に加えて、『旅サライ』と『買えるメイド・イン・ニッポン』の2大別冊が付き、さらに好評連載も盛りだくさんの『サライ』9月号、