文・写真/MARIKO(モデル、神社検定1級)
今回ご紹介するのは入谷・小野照崎神社の「幸せみくじ」。天然の繭玉に知恵の象徴・フクロウが描かれた願い文付きのスペシャルなおみくじです!
小野照崎神社の御祭神・小野篁命(おののたかむらのみこと)は平安初期に活躍した歌人・儒学者です。百人一首にも登場するなどその才能は多岐に渡り、学問・芸術の神様として広く信仰されています。その才能と、真実を好む真っ直ぐな人柄から「野狂」と呼ばれていたのだとか。また地獄で閻魔大王の補佐をしていた、という伝説も! 平安文化に多大な影響を与えた人物であることが伺えます。
小野照崎神社は、852年に小野篁命が御東征で住まわれた上野・照崎に創建され、寛永寺の建立によって現在の地に鎮座されました。
学問・芸能のご利益の高さからこちらの神社には芸能のお仕事をされる方もよく訪れるのだとか。私もモデルとして、より良いお仕事ができるようしっかりご挨拶です!
拝殿の左隣には富士塚・「下谷坂本富士」が。富士山の溶岩を運んで作った富士塚は直径約15m、高さ6mで正にミニ富士山。毎年大祓の6月30日、富士山開山の7月1日の二日間解放されており、富士山のご利益をいただくことができますよ。
さて、それではいよいよおみくじタイムと参りましょう!
小野照崎神社にはどちらにも天然の繭玉を使用した「幸せみくじ」と「まゆ玉みくじ」があります。今回は願い文付きの「幸せみくじ」を選びました。
繭は蚕を守り、神様へ捧げる絹を生産することから除災招福の力があるといわれ、願いを育むという意味を込めておみくじに使われているそうです。またフクロウは知恵の象徴のみならず、福を運び魔を除ける鳥・「福朗」でもあるのだそう。
さあ、心を正していざ引いてみましょう!
早速内容を読み解いていきましょう。
「桜花盛りはすぎてふりそそぐ雨にちりゆく夕暮れの庭
……思いもかけぬ煩い起りて心痛するが心正しく身を慎めば年永く音信のたえし縁者又は他人の便りありて喜び事が出て来ます。何事も運に任せ思い煩うな」
なんと…! 冒頭の「思いもかけぬ煩い」の部分に焦りましたが、よく読んでいくと、心正しく行動すればいずれ思いもかけぬ嬉しい知らせが舞い込む……、ということのようです。そして「何事も運に任せ思い煩うな」と。あれこれ思案するよりも真っ直ぐな伸びやかな心でいることが大切だよ、と言われた気がします。何とも有難いメッセージでした!
最後に願い文にお願い事を書き入れます。
さて、14回に渡って全国の面白おみくじをご紹介してきた「MARIKOのおみくじ探訪」ですが、じつは今回が最終回となります!1年半に渡り、読んでいただいた皆様本当にありがとうございました。
ちょっと背中を押してほしいとき、悩んでいるとき、クスっと笑いたい時。おみくじは思わぬ視点からスパッと明快に道標を与えてくれます。きっと引き方次第であなただけの頼もしい相談役になってくれるはず。
皆様のおみくじライフが楽しいものになりますように!!
【訪ねたお社】
小野照崎神社
所在地:東京都台東区下谷2丁目13−14
電話:03-3872-5514
アクセス:東京メトロ日比谷線入谷駅4番出口より徒歩3分、JR鶯谷駅南口より徒歩7分
http://onoteru.or.jp
文・写真/MARIKO
ファッション誌やビューティ誌、
※さああなたも『サライおみくじ』で今日の運勢をチェックしてみましょう!
↓↓↓