写真・文/矢崎海里

まだまだ暑い日が続いていますが、食品売り場には栗やいもなど、秋の味覚が目立つようになってきました。
8月の終わりごろから店頭で見かけることが多くなったさんまは、今年は大きめで脂乗りがいいと言われています。
定番は塩焼きですが、今回は青魚が少し苦手という方でも食べやすい、揚げ調理のレシピをご紹介します。
さんまは揚げることで小骨も気にならず、安心しておいしく食べられますよ。
さんまのバジルチーズフリット

【材料】(1人分)
さんま 1尾
小麦粉 大さじ1
★天ぷら粉 大さじ2
★牛乳 大さじ2
★マヨネーズ 大さじ1
★粉チーズ 大さじ1
★乾燥バジル 小さじ1
揚げ油 適量
【作り方】
1.さんまは3枚におろし、食べやすい大きさに切り分け、小麦粉を薄くまぶす。
2.ボウルに★の材料を入れて混ぜ、1のさんまを加える。

3.衣をしっかりつけ、180℃の揚げ油で2~3分揚げる。

4.油を切り、うつわに盛り付けて完成。
今年のさんまは大きいので、フリットにすることでさらにボリューム満点に。
和のイメージが強いさんまも、バジルとチーズといった洋風の味付けにすることで、魚が苦手な方でも食べやすくなっています。
バジルをパセリやカレー粉に変えてアレンジもできますよ。
さんまはカルシウムの吸収をサポートするビタミンDが多く含まれています。
さんま自体にはカルシウムは少なめですが、今回のレシピでは粉チーズや牛乳などの乳製品を使用していて、不足しがちなカルシウムをちょい足ししています。
ほかに人参に含まれるビタミンAはあぶらと相性がよく、組み合わせることで吸収率がアップします。
食塩相当量:1.0g
さんまと秋野菜のねぎだれがけ

【材料】(1人分)
さんま 1尾
小麦粉 大さじ1
れんこん 50g
さつまいも 50g
人参 50g
揚げ油 適量
青ねぎ 2本
★醤油 大さじ1/2
★酢 大さじ1/2
★砂糖 小さじ1
★ごま油 小さじ1/2
【作り方】
1.さんまは3枚におろし、食べやすい大きさに切り分ける。
2.さつまいも、れんこん、人参はそれぞれ5mm程度の輪切りにし、170℃の揚げ油で素揚げする。

3.1のさんまに小麦粉をつけ、180℃の揚げ油で揚げる。

4.青ねぎは小口切りにし、★の調味料と混ぜ合わせる。

5.揚げたさんまと野菜をうつわに盛り付け、4のたれをかけて完成。
旬の食材がたっぷり摂れる、秋にぴったりの一品です。
温かいままでももちろん、冷やしてもおいしく食べられるので、作り置きにもおすすめです。
たれは酸味を効かせ、たっぷりのねぎの風味で減塩しています。
油のコクとねぎの風味が合わさることで、青魚特有のにおいも気になりにくくなります。
さんまには青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸、DHAやEPAが多く含まれています。
特に旬の時期は脂がのっていてDHAやEPAも豊富。
血中脂質のバランスを整えるはたらきがあります。
食塩相当量:1.7g
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さんまの栄養を効率よく補うには、缶詰もおすすめです。
手軽に使えて保存もきくので、忙しい日の栄養補給にもぜひ活用ください。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。
