学びの秋に、外国語の学習を考えつつも、結果が出ずに挫折した経験から、なかなか踏み出せない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、以前『サライ.jp』でご紹介したジュリアーノの熊代先生の著書『have do getで英語は9割伝わります!』から、今までの英語学習の常識を覆すメソッドで、使える英語が身につく方法をセレクトしてお伝えしていきます。もう一度チャレンジしたい、今度こそは挫折したくない、と思う人は必読です。
1:日本語訛りがあっても通じればいい!
ネイティブのような発音ができないと恥ずかしい。それが私たちが外国語を話すときのハードルになっています。でも、実は「日本人の英語」に世界一うるさいのは同じ日本人で、世界では「通じればいいじゃん」という雰囲気なのだとか。発音が下手でも堂々と話せば、笑われるどころか、「素敵」「誠実」という印象をもたれるそう。
これは、会話コンプレックスがある私たちの励みになりますね。まずは、恥ずかしがらずに話すことが大切です。
※堂々と話せば通じる! 日本語訛りは直さなくていい理由【have do getで英語は9割伝わります!】1
2:日々のSNSチェックを学習の場に
日本人は膨大な数のカタカナ言葉の知識を持っています。アサイン、イニシアティブ、エクスキューズ、シナジー、ポテンシャル……など、ビジネスシーンでもがよく使われていますね。この分断された英語と日本語をつなげるために、「日常でカタカナ言葉を見聞きする度に、日本語の意味を考える」ようにすると、英単語の知識も増えていきます。
お気軽なのがSNSを利用した学習法。誰かの投稿にあるカタカナ言葉を日本語に変換するだけで、どんどん語彙力がアップします。日常にあふれているカタカナ言葉を利用すれば、英単語を3000語習得することは、そこまで難しいことではないとか。通勤時間や隙間時間に、ただSNSをチェックするのではなく、学習時間にしてしまえば一石二鳥です。
※使える英単語をすぐに3000語 増やす方法【have do getで英語は9割伝わります!】2
3:困ったら、万能3動詞「have」「do」「get」に頼ろう!
英会話の悩みの大部分が「とっさに英語が出てこない」 というもの。主語はすぐに思いついても、次にに続く動詞が出てこずに止まってしまうという覚えはありませんか。そんなときは、「have「「do」「get」の万能3動詞で大体どうにかなるそう。
「have=持つ」「do=行う」「get=得る」ですが、もっとふんわりしたイメージ でとらえると応用がききます。この万能3動詞を使いこなせば、日常会話で使えるさまざまな表現ができるため、実際に使える英会話が身について、英会話学習が楽しくなってくるかもしれません。
※とっさの英語につまったら万能3動詞に頼ろう【have do getで英語は9割伝わります!】4
4:3つの相づちを覚え、会話に前向きなことを伝える
うなずくだけが相づちではありません。言葉にすることで「あなたのお話を聞いています」というサインになり、会話が円滑になります。また、たとえ拙い英語でも、相手も不安にならずに会話することができます。
「ポジティブ(good!、great!、wonderful!、That’s cool!など)」、「ニュートラル/中間(Yeah、I see、I understandなど)」、「ネガティブ(That’s too bad、I’m sorry to hear that.)」の3つの相づちを使い分けて、会話を楽しみましょう。内容を伝えることも大切ですが、会話はコミュニケーションということをお忘れなく。
※自分も相手も安心する! 相づち上手になれる表現【have do getで英語は9割伝わります!】7
5:「できる・したい・しなきゃ」をマスターすれば、表現が一気に広がる
細かいニュアンスの伝え方がわからず、例えば「買わなきゃいけない」を「買いに行く」など妥協して言い換えたことがあるのでは。
これらは動詞1つではできない表現なので、まずは下記の3フレーズを覚えましょう。
「want to do/doしたい」
「have to do/doしないといけない(しなきゃ)」
「can do/doできる」
ニュアンスをつける助動詞はmustやshouldなどがありますが、この3つで大体言えてしまうので、まずはhave to、want to、canを使いこなせるようになりましょう。とはいえ、言いたいニュアンスを完璧に表現できるのがベストですが、実践の一歩目では一番伝えたいことに集中するほうが大切です。
※細かいニュアンスが伝わる! したい・しなきゃ・できるの言い方【have do getで英語は9割伝わります!】10
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「伝わらないかも……」「下手だから恥ずかしい……」という気持ちを捨てて、まずは会話をしてみるという心持ちが、語学を上達させる一番のカギといえそうです。