写真・文/矢崎海里
少しずつ生のたけのこが店頭に並ぶ季節になりましたね。
たけのこご飯やお吸い物、天ぷらなど、たけのこのおいしい調理方法はたくさんあり、季節を感じられる味です。
一方で下処理が大変、面倒というイメージも強く、家庭で下茹でする方は少なくなってきています。
そこで今回は手軽に使用できる、たけのこの水煮を使った減塩レシピをご紹介します。
もちろん家庭で茹でたたけのこを使用しても作れるので、ぜひお試しください。
たけのことふきのチーズ炒め
【材料】(1人分)
たけのこ(水煮) 70g
ふき(水煮) 30g
ハーブソルト 小さじ1/3
粉チーズ 大さじ1/2
あらびき黒胡椒 適量
オリーブオイル 大さじ1/2
【作り方】
1.たけのこは薄いくし切りにする。ふきは食べやすい長さに切り分ける。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、1を中火で炒める。
3.数分炒めたら弱火にして、ハーブソルト、粉チーズで味付けして火を止める。
4.あらびき黒胡椒をトッピングして完成。
旬のたけのことふきを使ったレシピです。
ふきは下茹でしたものか、水煮で売られているものを使用してください。
たけのこや山菜は和風の味付けイメージが強いですが、洋風の味付けもよく合います。
オリーブオイルの香りや粉チーズのコクで、おいしく食べられますよ。
たけのこの水煮には、100gあたり2.3gの食物繊維が含まれています。
炒め物や煮物に加えれば、不足しがちな食物繊維をプラスすることができます。
ほかにも酢の物や炊き込みご飯などがおすすめです。
食塩相当量:0.6g
豚肉とたけのこのオイスター炒め丼
【材料】(1人分)
豚こま肉 50g
たけのこ(水煮) 80g
人参 1/4本
長ねぎ 1/3本
小松菜 1株
★オイスターソース 大さじ1/2
★酒 小さじ1
★みりん 小さじ1
★醤油 小さじ1/2
★片栗粉 小さじ1/2
胡椒 少々
ごま油 小さじ1
ごはん 1人分
【作り方】
1.たけのこは薄いくし切りにする。人参は千切りに、長ねぎは斜め切りに、小松菜は3cm幅に切る。
2.★の調味料を合わせておく。
3.フライパンにごま油を熱し、豚こま肉、たけのこ、人参、長ねぎを炒める。
4.豚肉に火が通ったら小松菜を入れ、胡椒を振る。
5.2を加えて炒め合わせて、火を止める。
6.ご飯の上に盛り付けて完成。
野菜がしっかり摂れる丼レシピです。
合わせ調味料に少量の片栗粉を加えることでとろみをつけて、少ない調味料でも具材にたれが絡むよう工夫しています。
豚肉以外にシーフードミックスでアレンジするのもおすすめです。
たけのこは食感がよく、噛む回数を増やす手助けをしてくれます。
よく噛むことで唾液分泌を促し、胃腸のはたらきを助けます。
また口腔内を清潔に保つほか、肥満防止などいいことづくし。
ほかにもれんこんや切り干し大根、イカなども噛む回数が自然と増えるため、おすすめです。
日ごろからしっかり噛んで食べることを意識して、健康を維持しましょう。
食塩相当量:1.5g
* * *
たけのこの水煮には、カット済みのものも販売されています。
千切りタイプのものを購入すれば、チンジャオロースやきんぴらなどが手軽に調理できますよ。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。