江戸時代から受け継がれる土佐打刃物は薄く丈夫で切れ味がよく、海外でも人気が高い。全国にファンを持つトヨクニは約10年前から海外輸出用の商品を展開しており、そのひとつである本品は、国内で滅多にお目にかかれない貴重な品。「従来の鍛造技術に機械での科学的な設計を融合し、試作を繰り返して開発したモデルです。和包丁と変わらない感覚で使えて切れ味も遜色なく、それでいて錆びにくいのが特徴です」と、4代目の濱口 誠さんは自信をのぞかせる。
刃には、耐久性に優れた「V金10号」というステンレスを採用。その上に2種類のステンレスを交互にのせ、計17層ものステンレスを重ねることで、表面にダマスカスと呼ばれる美しい波紋が現れる。
峰側の表面には、食材の身離れをよくするために槌目を施してある。水分の多い野菜も包丁に張り付かず、スムーズな調理が可能だ。
和包丁らしい八角柄は握りやすく、柄には紫檀、鍔には黒檀を用いた高級感あふれる仕上がり。刃を柄に差し込んだ「差し柄」は軽量なので、楽に扱える。
三徳包丁の刃渡りは家庭で使いやすい18.5cm、ペティ包丁は果物だけでなく刺身も切りやすいよう、通常より少し長めの15cmに設計。プロの料理人も使う本格仕様ながら、キャンプにも気兼ねなく持参できる堅固さが頼もしい。
【今日の逸品】
和風三徳包丁と和風ペティ包丁
トヨクニ
14,850円~(消費税込み)