薄く丈夫で、切れ味の鋭さに定評がある土佐刃物。高知県南国市で江戸時代から土佐刃物を作り続けるトヨクニから、剣鉈と鋸の2本組みが届いた。
4代目の濱口誠氏は、アウトドアが盛んな欧米へ赴き、本場の技術や流行を常に取り入れているという。
「本品は、欧米で人気の丸みを帯びた温かみあるデザインを取り入れつつ、日本人の手に馴染むコンパクトサイズに仕上げた人気作です」(濱口氏)
剣鉈の刃は、高級鋼「安来鋼青紙2号」と「ダマスカス材」を15層も重ねた美しい波紋が特徴的。断面が緩やかにカーブした「ハマグリ刃」で、硬度が高く刃こぼれもしにくい。柄には滑り止めのチェッカー模様をあしらい、細部まで使いやすさが追求されている。
一方、鋸の刃には「エッジSK5」という柔らかく折れにくい鋼を採用。小物も切りやすいように刃のピッチ(ギザギザの間隔)を調整しているため、力作業からある程度細かい加工まで使える汎用性の高さが魅力だ。
キャンプはもちろん、DIYや庭作業もこの2本があれば至便。鞘に施したオイルステン塗装が生み出す高級感が、これまた男の所有欲をくすぐる。
【今日の逸品】
土佐鍛 ダマスカス豆遊び剣鉈 2丁差しセット
トヨクニ
16,720円(消費税込み)