美しい輝きを放つ宝石は、見ているだけで豊かな気分にしてくれます。宝石といえば高価なもの、というイメージの方も多いと思いますが、身近に感じられる宝石の一つに、誕生石があります。
今回、株式会社KARATZ(カラッツ:https://karatz.co.jp/)は、自社が運営する、国内最大級の宝石専門情報メディア『KARATZGemMagazine』(カラッツジェムマガジン:https://karatz.jp/)にて、2021年12月10日~26日に実施した「誕生石にまつわる意識調査」の結果を発表しました。「宝石好きさん」の観点から得た調査結果としてその一部をご紹介します。
調査形態:インターネット調査
調査期間:2021年12月10日~26日
有効回答数:568名
調査対象:KARATZ公式SNSフォロワーおよびKARATZGemMagazine閲覧者
年代:10代~60代
男女比:男性6%、女性90%、未回答4%
なお、今回の調査での各月の誕生石は下記の通りです。
自分の誕生石についてどう思いますか
6割以上の方が「好き」と回答。「好きなものと嫌いなものがある」(14.3%)も入れると8割の方が、自分の誕生石に対して好意的な感情を持っていることが分かります。
それぞれを選んだ理由としては、
【好きな理由】
●「色が好きだから」(33.9%)
●「宝石として好きだから」(25.1%)
●「自分の誕生石だから」(19.8%)
【あまり好きではない理由】
●「色が好きではないから」(34.4%)
●「宝石として地味だから」(16.9%)
●「宝石としてあまり好きではないから」(14.9%)
がそれぞれ多い結果となりました。
主に色や宝石としての価値、好みが大きく関係しているといえますが、好きな理由として、「自分の誕生石だから」という回答が3番目に多かったことを考えると、自分に紐づくものとして愛着を覚える方も多いことが分かります。
ご自分の誕生石を「好き」と回答された方が最も多かった月は?
ご自分の誕生石が「好き」と回答された方を月別に集計し、ランキングで並べたところ下記のような結果となりました。
最も多かった月は9月(誕生石:サファイア)
なんと、90.6%の方が「好き」と回答されました。しかも、「あまり好きではない」「好きなものと嫌いなものがある」と回答された方は0%と、ご自分の誕生石に愛着をもっている方が圧倒的に多いことも分かりました。(残りの9.4%は、「特に何も思わない」と回答)
青い宝石の代表ともいえるサファイアですが、実はカラーバリエーションが豊富な宝石で、赤以外の多くの色合いをもちます。また、光を当てると6条の光の筋を現すスターサファイアなど見た目の異なる種類もあります。
9月生まれの方がご自分の誕生石を好きな理由として多かった回答は
●「色が好きだから」(41.4%)
●「宝石として好きだから」(31.0%)
●「色や種類が多いから」(13.8%)
2位は1月(誕生石:ガーネット)
一般的には「赤い宝石」というイメージが強いガーネットですが、実は数多くの種類があり、カラーバリエーションも豊富です。中には光源によって色が変わる変色効果をもつ種類などもあり、知れば知るほど奥が深く、コレクター心をくすぐる宝石の一つといえます。
1月生まれの方がご自分の誕生石を好きな理由は
●「色や種類が多いから」(47.5%)
●「自分の誕生石だから」(22.5%)
●「色が好きだから」(17.5%)
3位は10月(誕生石:オパール/トルマリン)
オパールやトルマリンも色や種類が多く、しかも色や特徴に個性が出やすいことからコレクターの間でも人気の高い宝石です。
10月生まれの方がご自分の誕生石を好きな理由は
●「色や種類が多いから」(32.3%)
●「宝石として好きだから」(32.3%)
この結果から、いずれも色や種類が多い宝石が選ばれている月という共通点が見られます。
誕生石を「あまり好きではない」と回答された方が最も多かった月は?
次に、「あまり好きではない」という回答についても月別に集計してみました。
こちらのランキング結果は下記の通りです。
2月(誕生石:アメジスト) 、11月(誕生石:トパーズ/シトリン) が同率で1位、3位は7月(誕生石:ルビー)という結果となりました。
2月生まれの方がご自分の誕生石をあまり好きではない理由は
●「宝石として地味だから」(38.5%)
●「色が好きではないから」(30.8%)
●「色や種類が少ないから」(15.4%)
11月生まれの方がご自分の誕生石をあまり好きではない理由は
●「宝石として地味だから」(46.2%)
●「宝石としてあまり好きではないから」(23.1%)
●「色が好きではないから」(15.4%)
であり、色が好きかどうかは大きなポイントになることが分かりました。
自分の誕生石が変えられるなら?
誕生石は国ごとに決められていることが多く、自分で変えたり選んだりはできません。
しかし、もし変えられるならと仮定して、変えたい宝石についても伺ってみました。
人気の誕生石は、タンザナイト(12.9%)、アレキサンドライト(12.3%)、サファイア(10.0%)でした。
その宝石を選んだ理由として、「色や種類が多いから」が3番目に多い結果となりましたが、タンザナイト、アレキサンドライトはある鉱物の内、特定の色や特定の光学効果をもつものに対して付けられた宝石名のため、この理由は当てはまりません。この2つについては、宝石としての魅力や色合いが多くの人に受け入れられている結果といえます。また、「その他」の回答として多かったのは、スフェーン、フローライト、アイオライトなどでした。
この調査の期間中、全国宝石卸商協同組合より63年ぶりに誕生石を改訂するという発表がなされ、スフェーン(新7月の誕生石)やアイオライト(新3月の誕生石)も追加されたため、もしかしたらその影響もあったかもしれません。