東日本大震災から11年の月日が流れました。今はコロナ禍への対応に気を遣う日々が続いていますが、今一度、あの時の事を忘れないためにも、避難装備について考えてみるのはいかがでしょうか。

株式会社レビュー(https://jafmate.co.jp)が運営する「さぶろぐ」が、日本全国の20歳以上の方を対象に「震災が起きたときに家にあると便利なグッズ」についてアンケート調査を実施しましたので、その結果を公表します。ご自宅の避難グッズに入れ忘れているものはないか、チェックしてみてください。

震災が起きたときに家にあると便利なグッズは?

震災が起きたときに、家にあると便利なグッズについて、150人に対してアンケートで調査を行ったところ、「水」と回答したのは全体の38.7%で1位でした。

震災が起きたときにあると便利なグッズ

1位:水

「水」は生活必需品であるうえ、替えが利かないという点から選ばれた方が多いようです。飲み水から洗面用など、多岐にわたり必要であるといった意見が数多く見受けられました。水さえあれば数週間なら生きられるということからも支持されているようです。

実際の声をご紹介します。

・水さえあれば数週間生きられると聞くし、手を洗うにも、トイレを流すにも水が必要だから。できることが多い。(20代男性)
・水は賄える資源がないため。(20代女性)
・やっぱり、何をおいても水です。飲料、トイレ、お風呂と使用頻度が高い。断水になると本当に困る。特に飲み水が大切で、人間水がないと生きていけない。(50代〜男性)

2位以降のランキング

以降の結果をランキング形式で、実際のコメントと合わせてご紹介します。 

2位:懐中電灯

「懐中電灯」は、停電時や避難中の夜の行動のために用意されている方が多いようです。

・とにかく停電になってしまうと、どこになにがあるか見えないので、ガス栓を閉めるなどの対応をするためにも一番必要に感じました。(30代女性)
・震災後、避難場所での行動を想定すると、昼間の行動より、夜の行動に不自由を感じると思います。どこにいくにも足元の安全確認が必要と思うので、懐中電灯は必需品だと思います。(50代〜男性)
・東日本大地震の際に4日間ほどの停電を経験しましたが、日が沈んでしまうと何もできず大変でした。ロウソクは、火事などの二次災害の恐れがあるため懐中電灯は必須です。(20代女性)

3位:充電器

3位となったのは「充電器」。主に、スマホの使用のためという声が多いものの、電化製品や湯沸かしなどにも使えるという点でも支持されているようです。

・スマホの充電はもちろん、冬であれば電化製品で暖をとったり、お湯を沸かしたりと、震災時でも使用頻度が高そう。スマホが使用できれば、懐中電灯の代わりになるし、生存連絡や必要なものを調達する手段にもなる。(40代男性)
・最近はUSBタイプの電化製品が出ているので、充電器があれば避難所に行った際などに役に立つと思います。(40代男性)
・災害時にスマホが使えれば、様々な情報を得る事ができ、安心だと思っているから。災害時に正しい情報を得る事はとても大切なことです。(30代男性)

4位:非常食

被災経験者から多く寄せられた「非常食」の用意。被災中はお店が閉まり、配給も十分ではないということから、ある程度の備えが必要との声がありました。

・東日本大震災を経験して、周りのお店が営業していなかったため手に入りにくく、一番必要な物だったからです。(20代女性)
・食べる物がないと生きていけないし、お腹が空くとイライラして精神的不安定になりやすいから、あると良いと思った。(30代女性)
・東日本大震災を経験しておりますが、自治体の非常食の備蓄は限られており、配給が十分でなかったこと、支援物資の到着も遅れたため、食にやや困った経験があるため。(20代男性)

5位:簡易トイレ

5位に浮上したのは「簡易トイレ」。避難時でも、簡易トイレはすぐに配布されるものではないことから備えるべき、という意見が見受けられました。

・今までの地震で、自宅は被害を受けたことはないが、停電や断水は何度か経験した。幸い数時間で復旧したが、長くなった時に一番困るのはトイレだと思った。(50代〜女性)
・子どもがいることや、主人のお腹が弱いのでトイレは災害時でもいつでも使える状況にあってほしいためです。(30代女性)

6位:常備薬

「常備薬」は災害時に限らず必要性が高く、用意している方が多い印象です。特に持病がある方には欠かせない備えです。

・急な発熱のほか、お腹を壊した時、体調を崩した時に、使用しています。体調が悪くなってからでは、ドラッグストアに行くことが難しい場合があるので、常備しています。(40代女性)
・薬が欠かせない病気があるため、あると安心感があります。逃げるときに、たぶん握りしめて逃げると思いました。(40代女性)

その他、生きるために必要なグッズは

ここまで、生きるために最低限必要なグッズが並びました。最後に7位、8位に入ったグッズをご紹介します。

7位:軍手

7位にランクインした「軍手」は、地震などで割れてしまったものを触る際などの手の保護に加え、防寒にもなるという意見がありました。

・水や食料は最悪数日で届く場合があるようですが、災害時はすぐ移動しなければならない時もあり、怪我はさらなる怪我を生む可能性があります。一番よく使う手を守るためにも、軍手が一番大事だと思いました。(20代男性)

8位:ヘルメット

大事な頭部保護のための「ヘルメット」は8位という結果になりました。

・ヘルメットは体を守るために必需品だと思うからです。しっかりしたものを用意しておくと安心だと思います。(30代女性)

***

特に停電や避難など実際に災害を経験した方からは、ライフラインとなる水や食料だけでなく、実用的なグッズも挙げられました。いつ起こるかわからない震災に備えて、今一度家庭の備えを確認してみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
調査対象:20代以降の男女
調査日:2022年1月
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:150人(男性50人女性100人)

 

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