写真・文/矢崎海里
強い香りとシャキシャキ感が特徴のセロリ。さまざまな地域で栽培されていることや輸入品などで通年出回っていますが、これからの季節は比較的多く出荷されます。香味野菜としてハーブのように用いられることもあり、減塩レシピにも大活躍する野菜です。葉も天ぷらや佃煮、スープに入れるなど捨てずに活用できます。
今回はセロリの茎・葉それぞれを使用した減塩レシピをご紹介します。
セロリと金柑のハニーマスタードマリネ
【材料】(1人分)
セロリの茎 1/2本分
金柑 1個
くるみ(無塩・ノンフライ) 10g
★粒マスタード 小さじ1
★はちみつ 大さじ1/2
★オリーブオイル 大さじ1/2
★胡椒 少々
【作り方】
1.セロリの茎はピーラーなどで筋を取り除き、斜め切りにする。金柑は輪切りにする。
2.ボウルに★の材料を混ぜ合わせる。
3.2に1と砕いたくるみを入れ、和えたら完成。
セロリに旬の金柑を合わせた一品です。はちみつと金柑の甘酸っぱさ、くるみとセロリの風味が減塩ポイントです。
金柑以外にも柚子やすだち、レモンなどお好みの柑橘類と合わせてお楽しみください。
生のまま使用すれば、セロリの爽やかな香りをより強く楽しむことができます。苦手な方は加熱することで食べやすくなるため、スープや煮込み料理におすすめです。
セロリは食物繊維やカリウム、ビタミンB群を含んでいます。カリウムは体内の余分な水分を体外に排出するはたらきがあります。セロリのさわやかな香りはリラックス効果もあり、金柑の柑橘類の香りと合わせておすすめです。
食塩相当量:0.2g
セロリの葉とカリカリ厚揚げのサラダ
【材料】(1人分)
セロリの葉 1/2本分
大根 3cm
厚揚げ 1/4枚
めんつゆ(3倍濃縮) 小さじ1
ごま油 小さじ1
かつお節 適量
【作り方】
1.セロリの葉は食べやすい幅に切る。大根は千切りにする。
2.厚揚げは短冊に切り、オーブントースターで5分焼き、1の上に乗せる。
3.めんつゆ、ごま油を回しかけ、かつお節をトッピングして完成。
セロリの葉は茎よりも香りが強いのが特徴です。ごま油の香りと合わせることで、風味豊かなサラダになります。
ほかにも佃煮や炒め物など火を通して調理するのもおすすめです。
セロリはハーブのように活用されることも多く、煮込み料理に使用されるハーブの束、ブーケガルニには、ローレルやパセリと一緒にセロリも加えられています。肉や魚の臭みを和らげる効果があります。
家庭でもシチューやポトフ、カレーを煮込む際、ハーブと一緒にセロリや葉を加えてみると風味豊かな仕上がりになりますよ。
食塩相当量:0.5g
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近年はクセが少なく、茎が細いサラダセロリやホワイトセロリなどの品種もあります。香味野菜というと、ねぎや大葉、生姜のように薬味系のイメージが強いですが、セロリも減塩調理に活用してみてくださいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。