写真・文/矢崎海里
お正月の定番、お雑煮やおしるこなどで用いたお餅も、食べ飽きてしまった頃ではないでしょうか。
今回は、余ったお餅を使ったリメイクレシピを2つご紹介します。
年末年始食べ過ぎて食欲がない、胃の調子が優れない方にもおすすめです。
また、これからの受験シーズン、腹持ちがよくエネルギーに変わる餅は試験前にもぴったりの食材。
飽きたとは言わず、定番とはちょっと違った食べ方で、まだまだお餅を楽しみましょう。
とろろと長葱の餅グラタン
【材料】(1人分)
切り餅 2個
長芋 100g
長葱 1/3本
めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1/2
とろけるチーズ 20g
きざみのり 少々
【作り方】
1.切り餅は角切りにし、耐熱皿に入れる。
2.長葱は斜め切りにし、1の上に乗せる。
3.長芋は皮をむき、すりおろす。めんつゆと混ぜ合わせ、耐熱皿に流し入れる。その上にチーズをのせ、オーブントースターでもちが柔らかくなるまで焼く。
4.きざみのりをトッピングし、完成
ホワイトソースを使わず、とろろを和風ソースに見立てたグラタンです。
とろっとしたお餅の食感と、長芋のやさしい味わいがポイント。
お好みで鶏肉やしらす、鮭フレークなどを加えてもよいですね。
ごはん軽めの茶わん一杯と、切り餅2個がほぼ同じようなカロリーとなっています。
腹持ちがよく、ゆっくりエネルギーに変わるため、朝ごはんや運動前にもおすすめです。
また、年末年始食べ過ぎて体調が優れない、食欲が湧かない、なんて方にも食べて頂きたい一品です。
長芋に含まれるアミラーゼは、もちなどのでんぷんの消化を促すはたらきがあるほか、ムチンには胃の粘膜を保護するはたらきもあります。
食塩相当量:1.1g
切り餅で中華おこわ
【材料】(作りやすい分量)
米 2合
切り餅 2個
鶏むね肉 100g
ごぼう 1/2本
油揚げ 2枚
かいわれ大根 少々
切りイカ・干しえびなど 少々
★オイスターソース 大さじ1
★醤油 小さじ2
★みりん 大さじ2
★酒 大さじ2
ごま油 大さじ1
【作り方】
1.米はとぎ、吸水しておく。
2.切り餅、鶏むね肉、油揚げは1cm角に切る。ごぼうは縦半分に切り、斜め切りにする。
3.炊飯器に、米、2の具材と切りイカや干しえびなどを入れる。★の調味料を入れ、炊飯器の2合の位置まで水を入れ、普通炊飯する。
炊きあがりです。まだ餅の形状が残っていますが、混ぜることでおこわのようになります。
4.ごま油を回しかけ混ぜたら茶わんによそう。かいわれ大根を添えたら完成。
切り餅を一緒に炊き込めば、もち米を使ったおこわのような食感に。
肉類や切りイカや干しえびなど、旨味のもととなる具材と一緒に炊き込みましょう。
切り餅の消費レシピとしてぴったりです。
中華おこわ以外にも、たけのこおこわや山菜おこわ、きのこおこわなど季節に応じた具材で楽しめます。
食べきれない分は冷凍保存がおすすめです。
食塩相当量:1食分1.0g
* * *
お餅は今回ご紹介した以外にも、お好み焼きやたこ焼きの具材、揚げ餅や豚肉に巻いたりとさまざまなアレンジができます。
カビが生えてしまう前に、おいしく食べきりましょうね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。