写真・文/矢崎海里
地域により、主に使用されるねぎが異なるのをご存じですか。
東日本は白い部分が多い白ねぎが主流、下仁田ねぎや深谷ねぎが有名です。
一方西日本は青い部分が多い青ねぎが主流、九条ねぎや万能ねぎなどが知られています。
今回は、11月~2月頃に旬を迎えるねぎに着目。
青ねぎを使った「丸めないねぎたこ焼き」と、白ねぎを使った「ねぎと野菜の豚しゃぶ鍋」をご紹介します。
たこ焼き器不要!丸めないねぎたこ焼き
たこ焼き器不要!丸めないねぎたこ焼き
【材料】(1人分)
茹でたこ 40g
青ねぎ 1/3束
干しえび 小さじ1
揚げ玉 10g
サラダ油 小さじ1
お好み焼きソース 大さじ1/2
マヨネーズ 大さじ1
青のり・かつお節 お好みで
<生地>
小麦粉 40g
水 80cc
卵1/2個
めんつゆ 小さじ1/2
【作り方】
1.青ねぎは5mm程度の小口切りにする。
2.たこは食べやすい大きさに切る。
3.生地の材料を混ぜ合わせる。
4.たこ、長ねぎ、干しえび、揚げ玉を混ぜる。
5.フライパンに油を熱し、生地を流しやや中火でふたをして焼く。
6.5分ほど焼いたら半分に折りたたみ、両面焦げ目がつくまで焼いていく。
7.中まで火が通ったらうつわに盛り、ソース、マヨネーズ、青のり、かつお節をトッピングして完成。
青ねぎは地上で成長する野菜です。
別名「葉ねぎ」とも呼ばれ、白ねぎより食物繊維やビタミンA、ビタミンCなどが多いことが特徴です。
たこ焼き器がないと作れないと思っていたたこ焼きも、発想を変えて丸めない、フライパンで作るスタイルはいかがでしょうか。
加熱することでかさも減り、薬味として使われることの多い青ねぎをたくさん食べることができます。
また、加熱により辛味が和らぎ、食べやすくなります。
おだしで明石焼き風に食べるアレンジもおすすめです。
食塩相当量:1.4g
ねぎと野菜の豚しゃぶ鍋
【材料】
豚バラ肉 80g
白ねぎ 1/2本
人参 1/4本
かいわれ大根 1パック
だし汁 150cc
白だし 大さじ1
【作り方】
1.白ねぎは薄い斜め切りにする。
2.かいわれは1/2にカットする。
3.人参はピーラーで薄く剥き、火を通りやすくする。
4.鍋にだし汁を入れ、沸いたら弱火にし、白ねぎ、人参を入れる。
5.数分加熱したらかいわれ大根を入れる。
6.豚肉をしゃぶしゃぶにして、野菜をたっぷり巻いて召し上がりください。
白ねぎは根を地中深くに張り、土の中で成長する野菜です。
土の中に埋まっている部分が白い部分となり、土寄せをすることで白い部分を長くすることもできます。
この時期定番の鍋のレシピは、火の通りやすい食材を使い時短に。
大根や白菜など、旬の野菜や冷蔵庫の半端野菜、何でも具材にしましょう。
ねぎの臭い成分「硫化アリル」には、ビタミンB1の吸収を高めるはたらきがあります。
ビタミンB1を豊富に含む豚肉との相性は抜群!
ビタミンB1は水溶性ビタミンですが、硫化アリルと結びつき、脂溶性の物質に変化します。
そのため、体内に吸収されやすくなり、長時間体内で蓄えられます。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換される際、補酵素としてはたらきます。
字のごとく走るように過ぎ去る師走、体力アップや疲労回復のためにも、ごはんや麺類などの糖質も一緒に補い、エネルギー源を確保しましょう。
食塩相当量:1.3g
* * *
年末年始で生活リズムや食生活が崩れてしまった方もいるかと思います。
少しずつ体の調子を整えながら、風邪などをひかないよう、注意しましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。