別荘を改装した店内で絶品ローストビーフを堪能
冷製ローストビーフが主流だった昭和の頃。当時、仕事でイギリス人の宴席に列した際、コースのメイン料理として温かいローストビーフに出会って感銘を受けたという創業者が、別荘地、鎌倉山に一念発起して開いた『ローストビーフの店 鎌倉山』。
創業以来、A5ランクの黒毛和牛のロース肉、またはフィレ肉のみを使用し、コースで提供。200 ℃のオーブンで焼き、庫内で時間をかけて蒸らすようにして火入れする製法のローストビーフは、和牛の持つ繊細な旨味が最大限に生かされており、上品な香り、味、食感ともに忘れ難い逸品である。
焼き加減の好みは伝えられるが、やはり肉の甘みが最大限に引き出されるのは、火を入れ過ぎないミディアムレアだろう。
ローストする際に出る肉汁も加えた、特製のグレイビーソースとホースラディッシュとともに食せば、味わいに深みが増す。
1000坪ある敷地内に立つ旧家のサロン風の店内では、時を忘れてくつろぐことができる。
●ローストビーフの店 鎌倉山
※この記事は『サライ』本誌2022年1月号より転載しました。