「もっと楽しくてやりがいのある仕事がしたい」と日々考えている人もいるのではないでしょうか。天職と思える仕事に就きたいと思っていても、現実は違う人もいるはず。そこで今回、株式会社ビズヒッツが運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hits( https://media.bizhits.co.jp/ )は、男女417人に「仕事がつまらないと思う瞬間」についてアンケート調査を実施しました。
仕事がつまらないと思うのは「変化がないとき」が1位
まず「どんなときに仕事がつまらないと思いますか」と聞いた回答を、上位7位までをランキング形式で紹介します。
ダントツの1位は「変化がないとき」でした。上位には「評価・感謝されないとき」「目標・意義を見失ったとき」「仕事が簡単すぎるとき」などが入り、やりがいや達成感を感じにくい環境で「つまらない」と思う人が多いこともわかります。
▷1位 変化がないとき
・「毎日同じことの繰り返しだと気づいたとき」(20代男性/物流)
・「同じ作業の繰り返しで、新しいことや突発的な仕事がないとき」(40代女性/事務)
他にも「顔ぶれもいつも同じでつまらない」という声も。仕事内容や職場環境に刺激がないと「マンネリ」「つまらない」と感じる人が多いとわかりました。
▷2位 評価・感謝されないとき
・「どれだけ頑張ってもお客様や同僚から感謝されず、上司からも評価されないとき」(30代女性/営業事務)
・「仕事が評価に反映されないこと」(40代男性/事務)
また、「誰にも感謝されない仕事が一番つまらない」という声もありました。評価や感謝の言葉が仕事へのモチベーションになるので、「認めてもらえない」と感じるとやる気が削がれてしまいますよね。
▷3位 人間関係に不満があるとき
・「職場の同僚たちが、職務内容と関係ないところで足の引っ張り合いをしているとき」(30代女性/リラクゼーションセラピスト)
・「人間関係が希薄で、ギスギスしていたり、また上司の機嫌が悪い環境にいるとき」(40代男性/エンジニア)
「ハラスメントやいじめがあるとき」などのような人間関係への不満により、「希望を持ってはじめた仕事でも、職務内容に責任感を持って取り組んでいても嫌になる」という人も少なくないようです。仕事そのものではなく人間関係のストレスや孤独感が原因で、仕事がつまらなくなるのもわかりますね。
▷4位 暇なとき
・「急いでやらなければいけない仕事はなく、代わりにやるべき仕事も見つけられないとき」(20代男性/飲食業)
・「案件がなく、暇な状態のとき。日々やることがないとき」(50代男性/ITエンジニア)
「閑散期は掃除しかすることがない」「時間を潰すのが苦痛で、忙しそうに働いている同僚が羨ましい」という声もありました。現状を工夫してみても「仕事を増やすにも限度がある」「勝手に進められない」と、行き詰まってしまった人も少なくないようです。
▷5位 目標・意義を見失ったとき
・「目的がよくわからない仕事をしているとき」(30代男性/スポーツインストラクター)
・「上司の機嫌取りのために、意味のない仕事をしなければいけなくなったとき」(40代男性/研究開発)
また「やっていた仕事がお蔵入りしたときに感じる」という人や「顧客の反応を直接確認できないので、意義を感じられない」という回答もありました。仕方のない部分があったとしても、意欲を持って取り組んだことが報われないのはモチベーションが下がってしまいますね。
▷6位 仕事が簡単すぎるとき
・「最年少だからという理由で雑用ばかり押しつけられるとき」(30代女性/事務)
・「責任のある仕事ができないとき」(50代男性/製造業)
「決まりきったルーティンワークをしているとき」を挙げた人が多くいました。資格や能力を活かせない、能力に対して簡単すぎる仕事を続けていると、達成感を得られずスキルアップにもつながりにくいため、つまらないと感じてしまいそうです。
▷7位 自由度が低いとき
・「自身のやり方が会社の方針と違い、提案を却下されたとき」(40代男性/ITエンジニア)
「自分で判断して仕事を進められないとき」や「アイデアを聞き入れてもらえない」など、自分の提案や裁量を受け入れてもらえない状況に不満を感じている人も。「やらされている仕事」と感じた時、つまらないと思ってしまう人が多いようです。
「仕事がつまらないから転職はアリ」が82.3%
続いて「仕事がつまらないからという理由で転職するのはアリだと思いますか」と聞いたところ、「アリ」だと答えた人が82.3%で多数。「ナシ」と答えた人を大きく上回りました。実際に「仕事がつまらないから」という理由で転職したという人もいました。
では「アリ」「ナシ」だと思う理由について、見ていきましょう。
▷仕事がつまらないから転職はアリと思う人の理由
・「好きなことばかりとはいかないが、ネガティブな気持ちで続けるのは健全でない」(30代女性/ライター)
・「24時間のうち最低でも8時間を仕事に費やすので、人生のムダだと思うから」(50代男性/事務)
「成長がない」「精神面で良くない」「時間がもったいない」という意見が多くありました。自分なりに工夫して「つまらない」という感情を払拭できればいいですが、「一度思ってしまうと、モチベーションの回復が困難だ」という意見も。「今の仕事がつまらないというのは、次へのステップアップのチャンスだ」というアドバイスもありました。
▷仕事がつまらないから転職はナシと思う人の理由
・「つまらないから辞めて転職したとして、キャリアアップにつながるとは思わない」(30代女性/接客業)
・「社内異動などで仕事が変わることもあるので、つまらない、という理由だけで転職をするのは早計です」(50代男性/事務)
「他にも理由があればいいけど、つまらないという理由だけで転職するのはナシ」や「つまらないからと転職すると、同じ理由で転職を繰り返すことになりそう」「仕事は元々つまらないもの」という意見も寄せられました。「仕事が楽しくなるように、考え方ややり方を改善するのが最優先では」というアドバイスをくれた方もいました。
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どんなに好きだったり興味のある仕事だったりしても、嫌なことやつまらないと感じることが続けば辞めたくなってしまいますね。仕事がつまらないと感じた時には、衝動的に転職を決めるのではなく、まず「状況を改善できないか」を考えてみたり、一息ついて、気分転換をした上で考えるようにしてみましょう。
調査概要
調査対象:「仕事がつまらない」と感じている人
調査日:2021年7月29日~8月12日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:417人(女性245人/男性172人)