今年中に収まるとの見解を持つ医師は約13%
未だ収束時期の見えない新型コロナウイルス。企業の“メンタルケアの課題”を、クラウドサービスで解決する株式会社メンタルヘルステクノロジーズ(https://mh-tec.co.jp/)は、医師1,028人を対象に、新型コロナウイルスの収束時期に関する調査を行いました。【調査期間:2021年6月15日~6月25日】
6月に実施した「新型コロナウイルスがいつ頃収束するか」というアンケートに対し、回答は「2021年後半」が12.6%、「2022年前半」が34.6%、「2022年後半」が23.2%、「2023年前半」が6.9%、「2023年以降」と回答した医師が22.7%という結果となった。
新型コロナウイルスが収束する時期が来年(2022年)以降になると予測する医師は、約9割に上ることが分かった。医師からの回答で、最も多かった結果としての時期は、2022年前半ごろの(約34%)になるとの見通しとなった。
また、「2023年以降に収束する」と回答した医師が全体の3割を占めるなど、ウィズコロナの状態がまだまだ続きそうな、悲観的な考えを持っているとも捉えられる。
どの選択肢の中にも一定数は「ワクチンが普及するのに時間がかかる」との見方を持つ意見が見られた。
「2021年後半」を選択した医師の意見(一部抜粋)
ワクチン接種が進んでいるため。
ワクチン接種がそのころには集団免疫レベルに達すると期待されるので。
第4波が第3波を超えておらず、自然消退しているから。
願望です。
気温の上昇により、ウイルスが弱るかも。
先進国ではワクチン接種が進むから。
「2021年後半」を選択した医師のうち、非常に多くの回答結果から、2021年内には国民の間にワクチンが普及することによりコロナが収束するとの意見が見られた。
「2022年前半~後半」を選択した医師の意見(一部抜粋)
ワクチンの接種が行き渡る。
ワクチンの普及後も、変異株による流行がある程度続くと思う。
世界中にワクチンが行き渡らないとパンデミックは収まらない。
3年以上はかかると思う。
ワクチン効果が出始める時期。
「2022年前半~後半」を選択した医師からは、ワクチンの接種がある程度行き渡るのではないか、との見方が多く見られる。
その反面、ワクチン接種率が上がらないのではないか、ワクチンを打ってもじわじわと感染が続くのではないか、など厳しい仮説をお持ちの医師も見られる。
「2023年以降」を選択した医師の意見(一部抜粋)
収束はせずに、インフルエンザのように季節性に流行する風邪の一種になるのではないか。
変異を繰り返すので、インフルエンザと同様、収束はない。
世界中にワクチンが行き渡らないとパンデミックは収まらない。
3年以上はかかるとおもう。
ワクチン効果が出始める時期。
「2023年以降」を選択した医師からは過去のインフルエンザと同様に、コロナウイルスが変異することで流行が収まらないことへの懸念が大多数となった。
また、2022年と回答した医師と同様、ワクチン接種率が上がらないのではないかとの意見も見られた。
2021年1月に実施した、新型コロナ収束時期アンケートとの比較について
インフルエンザ同様、季節ごとに流行するのではないかとの見方も
過去(2021年1月時点)に全く同じ内容で実施したアンケートに対し、3割の医師が2021年内に収束すると予測し回答していた。この時点ではワクチン接種がもっと早く済んでいると予想している医師が多かったことがうかがえる。
6月の結果と比較してみると、2021年内に収束すると回答した医師の割合は1月時点で30%近くの回答があったが、半年が経ったとはいえ6月時点では1割程度にとどまるなど、今年中に収束すると考えている医師は少数のようだ。
1月と6月の結果で最も変化が見られた箇所は、「2023年以降」と回答した医師である。2021年1月時点は8.3%だった回答率が、6月時点では22.7%と大幅に増加している。
ワクチンの接種が高まるとはいえ、メディアで報道されている変異株が確認されていることからも、収束が遅くなると考える医師が増えていることがうかがえる。