本来であれば新生活がスタートし、保育園や幼稚園、小学校などに通っているはずの子どもたちですが、新型コロナウイルスの感染拡大により、家にこもらなければならない状況が続いています。このような状況下で親子が抱えるストレスは様々です。
そこで、アクトインディ株式会社が企画運営する、国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」( https://iko-yo.net )は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、親子にとってどのようなことがストレスになっているのか、小学生以下の子どもを持つ全国の保護者307名を対象としたアンケート調査を実施しました。
■「感染するかもしれないこと」に強いストレスを感じる保護者たち
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、ストレスを感じている保護者の割合は9割超という結果が出ました。4月7日時点で政府から緊急事態宣言が出されている対象エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、福岡県)とそれ以外の非対象エリアの回答者で回答を見たところ、若干非対象エリアの方が低めでしたが、いずれも90%を超えていました。
具体的にストレスを感じていることは、「感染するかもしれないこと」が約9割と一番多く、「遊びや旅行に出かけられないこと」が約8割、「感染させてしまうかもしれないこと」が約6割と続いています。
緊急事態宣言対象エリア別でみると、特に「感染させてしまうかもしれないこと」「友人・知人に会えないこと」などが対象エリアで多いです。対象エリアの方が、自らが感染を広げてしまうかもしれないという意識をより強く持っており、「会わない」などの行動をより多く取っていることが反映されているのでしょうね。
■家族が家にいることでストレスなのは、「食料品購入など出費が増えたこと」
「家族が家にいる時間が長くなること(休校含む)」にストレスを感じていると回答した方について、どのようなことがストレスにつながっているのかを聞いたところ、一番多かった回答は「食料品購入など出費が増えたこと」で約7割でした。続いて「子どもが長時間家にいること」(約6割)、「子どもがストレスを抱えていること」(約6割)の回答が多かったです。
ストレスがたまることで保護者に表れる影響については、「食べ過ぎや食欲不振」が約5割で一番多く、「子どもに怒りやすくなっている」が4割、「マイナス思考になっている」「精神的に不安定になっている」が約3割という結果になりました。特にストレスが子どもに向いている状況が懸念されますね。
「食べ過ぎや食欲不振」「子どもに怒りやすくなっている」などは、緊急事態宣言対象エリアで高く、より緊迫した状況の対象エリアで、そのような影響が出ていることがうかがえます。
■お出かけできないことに強いストレスを感じる子どもたち
子どもにとってのストレスは、「お出かけ施設に遊びにいけないこと」が約7割と一番多く、「運動不足になっていること」(約6割)、「長時間家にいること」(約5割)が続きました。新型コロナ感染拡大が収束し、子どもたちが心から楽しくお出かけできるようになる日が早く来ることを願わないではいられませんね。
ストレスによる子どもへの影響については、「泣いたりぐずりやすくなっている」(32%)、「怒りやすくなっている」(27%)、「集中力ややる気がない」(26%)が上位にあがっています。
一方、「特になし」が26%となっており、子どものストレスがそれほど表れてないという傾向が見られますが、子どもがうまくストレスを表現できていない、または大人が子どものストレスをうまくキャッチできていない可能性にも留意すべきかもしれませんね。
■子どものストレス軽減のためにしていることは「本、漫画、付録付き子ども用の雑誌」の購入
子どものストレス軽減のために購入や申し込んだものとしては、「本、漫画、付録付き子ども用の雑誌」(40%)が一番多く、「子どもと作るためのお菓子や料理の材料など」(34%)、「学習用のドリル」(30%)と学びの要素が強いものが上位にあがりました。
全体的に、緊急事態宣言対象エリアの方が、いろいろなものを購入・申し込みしており、なんとか工夫して子どものストレス軽減を図ろうとしている様子がうかがえます。
<その他、困っていることや工夫していることなどがあれば教えてください(自由回答。一部抜粋)>
「せっかく決まった保育園も行かせづらい、パート先も決まったのにしっかり働けない」(1歳男の子のママ:20代主婦)
「マスクが手に入らないので余った布を使い、手作りマスクを予備用に子供と作成しました」(5歳女の子のパパ:30代会社員)
「外出自粛により子どもがゲームする時間が以前より増えた。学習が追いつかなくなるのではないかと危惧している」(9歳男の子のママ:30代主婦)
「家遊びを充実させるために大きいダンボールで秘密基地を作っている」(3歳男の子のママ:30代主婦)
「ストレス発散させるために外に出すと周りの人の視線が気になる。朝一番で他の子供がいない時間に公園に連れて行ってるのに」(1歳男の子・3歳女の子のママ:20代主婦)
「オンラインの習い事のトライアルなどを試している」(7歳女の子のママ:40代会社員)
「コロナに感染しないように手洗いをしすぎて手がガサガサ、窓の換気や掃除と除菌など家事に増して仕事が増えたこと」(2歳男の子のママ:20代主婦)
「子どもと一緒に園芸を始めました。まずは二十日大根から。食育にもなるし、収穫が楽しみです」(3歳女の子のママ:30代主婦)
「見ると不安になるのであまりテレビを見ない」(3歳女の子のママ:40代主婦)
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ストレスによる心身の影響は保護者にも子どもにも表れてきているのがわかりました。新型コロナウイルスの終息が見えないからこそ、自分たちにあったストレス解消法を見つけていくことが大切ですね。
調査期間:2020年4月6日~2020年4月13日