名門ホテルや喫茶店の名物トーストの味わい。家庭でもちょっとした工夫で簡単に極上トーストが作れるコツを教わった。
24時間つけ込んだパンを、ゆっくりと焼き上げる
オークラ東京
フレンチトースト
「ホテルオークラ東京」開業当時の昭和40年頃から受け継がれる、朝食の「フレンチトースト」。
フレンチトースト専用に焼き、数日落ち着かせた厚い食パンを、卵や牛乳を混ぜたつけ込み液に一昼夜浸してから、焼く。焼き方もフライパンで焼き色を付けた後、オーブンでふっくらと焼き上げるという手間をかける。
「材料がシンプルだからこそ、仕込みに手間と時間をかけ、丁寧に焼き上げることが重要です」
と話す、『オールデイダイニング オーキッド』シェフの齋藤裕樹さん。
家庭用の作り方が公開されており、手に入りやすい材料で作れる。食パンを丸一日、つけ込む手間はあるが、フライパンで焼けば極上のフレンチトーストが味わえる。
オークラ特製フレンチトースト
【材料(4人前)】
・卵…6個
・牛乳…370cc
・砂糖…62g
・バニラエッセンス…少々
・食パン(約4cm厚。耳なし)…4切れ
・バター…少々
・サラダ油…少々
・メープルシロップ、ジャム(好みで)
【作り方】
1.卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを混ぜ合わせたものに、食パンを両面、丸一日浸す(片面、約12時間)。
2.温めたフライパンにバターとサラダ油をひき、1.を入れて弱火で蓋をして4面をじっくりと焼く(約15分)。
3.皿に移し、メープルシロップ
(または、ジャム)を添える。
ここが重要
1.パンは厚切り。片面12時間ずつつけ込む。
2.弱火でじっくり。あまり動かさない。
The Okura Tokyo『オールデイダイニング オーキッド』 https://theokuratokyo.jp/dining/list/orchid/
取材・文/はまだふくこ 撮影/泉 健太、前川明範
※この記事は『サライ』本誌2021年5月号より転載しました。