先行きが不透明な今、貯金と投資はますます重要になってきています。それでは、一般的な貯金・投資の状況はどういったものなのでしょうか? 株式会社大和ネクスト銀行(https://www.bank-daiwa.co.jp/)は、貯蓄と投資に関する意識と実態を探るためインターネットリサーチにより実施しました。リサーチから見えてきた状況や意識・実態をご紹介していきます。
■ 貯蓄の状況
▶貯金の状況「預貯金はない」14%、「預貯金額500万円以上」27%
全国の20歳~69歳の男女1,000名に、貯蓄の状況について質問しました。「預貯金(外貨預金、タンス預金含む)をどのくらい持っているか」を聞いたところ、「0円」が14%、「1円~100万円未満」が26%、「100万円~200万円未満」が14%、「200万円~300万円未満」が7%となりました。他方、「500万円以上」は27%、「1,000万円以上」は15%となりました。
▶「昨年末から預貯金が増えた」26%、「昨年末から預貯金が減った」19%
次に、昨年末(2019年末)と比べて預貯金の増減を尋ねたところ、「増えている」は25%、「変わらない」は56%、「減っている」は18%となりました。年代別にみると、「増えている」と回答した人の割合は若年層で高い傾向がみられました。他方、「減っている」は60代が特に高くなりました。増減額を見てみると、増えたと回答した人の内、半数が「50万円未満」だと分かりました。同様に、減ったと回答した人の半分以上が「50万円未満」でした。
▶ 貯金スタイル「毎月コツコツ」と「お金が余ったら」が拮抗
それでは貯蓄の方法や貯蓄スタイルにはどのような特徴があるのでしょうか? 預貯金がある人に、貯蓄の方法を聞いたところ、8割の人が「円普通預金・貯金」と回答。また「タンス預金」が10%だったことから、10人に1人がタンス貯金をしていると言えます。貯蓄スタイルを尋ねたところ、定期的な貯蓄を行っている人や余裕資金ができたときに貯蓄を行っている人が多いようです。その他、「臨時収入(ボーナスなど)があったときに貯蓄」という声も寄せられました。年代別にみると、20代~40代では「毎月コツコツと貯蓄」が最も高く、50代・60代では「お金が余ったときに貯蓄」が最も高くなりました。
■ 投資の状況
▶「投資資産はない」48%
続いて、投資の状況について質問しました。預貯金以外の金融資産(株式、債券、投資信託、積立型生命保険、個人年金など)をどのくらい持っているか聞いたところ、「0円」は48%となりました。半数近くの人は、投資による資産形成を行っていないようです。他方、「500万円以上」は15%、「1,000万円以上」は8%となり、性年代別では、女性のほうが高い傾向がみられました。また、預貯金以外の金融資産が500万円以上の人の割合を性年代別にみると、60代女性が36%と最も高く、その後60代男性が続きました。
▶昨年末と比べた投資資産額、増えた人15%、減った人8%
さらに、昨年末と比較した預貯金以外の金融資産の増減について尋ねたところ、「増えている」は15%、「変わらない」は76%、「減っている」は8%となりました。その内、投資資産額が増えた人は20代・30代に多いようです。預貯金以外の金融資産が増えている人の約6割がその増額は「50万円未満」だと回答しました。他方、減った金額を聞いたところ、「100万円以上」が45%であるのと対照的に「50万円未満」が52%となりました。
■ 貯蓄・投資に関する意識・実態
▶ 今年の年末時点に到達していたい投資資産の目標額 40代は平均1,085万円
70歳になったときに到達していたい投資資産の目標額 40代は平均2,151万円
全回答者(1,000名)に、預貯金以外の金融資産(株式、債券、投資信託、積立型生命保険、個人年金など)の目標額を聞いたところ、【今年の年末時点に到達していたい預貯金以外の金融資産(株式、債券、投資信託、積立型生命保険、 個人年金など)の目標額】では、目標額がある人(294名)の目標額の平均は1,070万円でした。
年代別にみると、目標額の平均は60代(1,748万円)が最も高く、50代(1,226万円)、40代(1,085万円)が続きました。
また、【70歳になったときに到達していたい預貯金以外の金融資産(株式、 債券、投資信託、積立型生命保険、個人年金など)の目標額】では、目標額がある人(350名)の目標額の平均は1,899万円でした。
年代別にみると、目標額の平均は40代(2,151万円)が最も高く、20代(1,913万円)、30代(1,832万円)が続きました。
▶実践している消費習慣 TOP2「セール・安売り時にまとめ買い」「ポイントアップキャンペーン時にたくさん買う」
お金に関して、どのようなことを習慣にしている人が多いのでしょうか? 消費習慣やマネー習慣について質問しました。消費週間としては、「セール・安売り時にまとめ買いをする」と「ポイントアップキャンペーン時にたくさん買う」という意見が多く、次いで、「コンビニで買い物をする」、「ちょっとしたことで自分へのご褒美を買う」、「誘われた食事会・飲み会は断らない」などの声が寄せられました。 また、貯蓄の自己評価を分析すると、“貯蓄下手さん”ほど、コンビニや自動販売機をよく利用していたり、欲しい物を衝動買いしたりする人が多い傾向がありました。
▶ 実践しているマネー習慣 3位「レシートをためない」2位「お札の向きを揃えて財布へ」1位は?
全回答者に、自身が行っている“お金にまつわる習慣”を聞いたところ、「手数料がかかるときはATMを使わない」(47%)が最も高くなりました。手数料がかかる時間帯を避けてATMを利用することが習慣になっている人が多いことがわかりました。その他、「お札は向きを揃えて財布に入れる」「財布にレシートをためない」「お金は必要な分だけ持ち歩く」といった意見もみられました。貯蓄の自己評価別にみると、“貯蓄上手さん”には、ボーナスなどの臨時収入は使わずに貯蓄に回すことや、メリハリを意識してお金を使うことを習慣化している人が多いようす。
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いかがだったでしょうか? 一般的な貯金・投資の状況が分かりましたね。いずれも全国的な傾向はありますが、当然個人差もあります。それぞれの生活環境に合った、無理のない範囲の貯金や投資が大切になります。
【調査概要】
実施日程:2020年9月3日~9月4日
調査人数:全国の20歳~69歳の男女1,000名
調査方法:インターネットリサーチ
調査協力会社:ネットエイジア株式会社