コロナ禍において不安に感じるものの一つとしてお金が挙げられるでしょう。お金の悩みを解決するファイナンシャルプランナーの方は、現在の状況をどのように考えているのでしょうか? 株式会社LENDEX(https://lendex.jp/)は、ファイナンシャルプランナーを対象に、「コロナ禍とお金」に関する調査を実施しました。お金のプロに聞いた、お金への不安を解決する対策方法をご紹介します。
■7割以上の方がコロナ禍により相談者が増えたと回答! その理由は?
まずは、コロナ禍で相談者どのくらい増えているのかを見ていきます。増加したかを尋ねたところ、7割以上の方が「はい」と回答しました。具体的には、収入減少によるローンや教育費の悩み、資産運用といった相談などが挙げられます。普段から出てくるお金の悩みですが、コロナ禍によって一気に加速したのかもしれません。
■平均貯蓄額の増減は半数以上が「減少する」と予想
では、今後の平均貯蓄額はどのようになっていくのかも知っておきたいですよね。そこで、「平均貯蓄額はどのようになっていくと思いますか? 」と質問したところ、「大きく減る(13%)」「減る(38%)」と「大きく増える(15%)」「増える(35%)」となりました。平均貯蓄額は「減る」と回答した方が多いという結果でした。
ファイナンシャルプランナーの方でも、今の状況が読めないのかもしれません。コロナ禍による収入減少に伴い、貯蓄を切り崩さなければいけないなどの理由で、減ることが予想されます。その一方で、特別定額給付金の支給や外出自粛による娯楽支出の減少などの理由で、増えることも予想されるでしょう。
■コロナ禍によって消費が落ち込んでいる? その6割が交遊費
では、実際にコロナ禍によって消費は落ち込んでいるのでしょうか? 同様の質問をしたところ、9割近くの方が「はい」と回答しました。ファイナンシャルプランナーの方から見ても、コロナ禍で消費が落ち込んでいることは間違いないようです。
では、落ち込みが顕著にあらわれているのは、どのような項目なのでしょう。具体的に見ていくと、「交遊費」と回答した方が62%と最も多く、次いで「旅行などの外出費」「外食代」「食費」と続きました。コロナ禍により、交遊費や旅行などの外出、外食代といった個人消費が落ち込んでいるようです。
これらの消費が落ち込みことに対して、ファイナンシャルプランナーはどういった点に注意しているのでしょう。詳しく聞いてみました。
消費が落ち込むことで注意していることは?
・生活に必須な物以外の支出は減らし、安易に債務を増やす事はしない(30代/男性/東京都)
・収入が減った人は現在加入の貯蓄商品を解約するか減額すると思うので個々にあったアドバイスをしていきたい(40代/女性/富山県)
・消費の落ち込みが少ない、あるいはむしろ増加している業種を把握する(50代/男性/神奈川県)
・分散投資の継続とハイリスクハイリターン商品の見直しをする(50代/男性/東京都)
■コロナ禍でお金の悩みへの対策としてオススメは、投資
コロナ禍でのお金の悩みについて、考えられる対策というとどのようなことが挙げられるでしょうか。対策について尋ねたところ、「節約」と回答した方が5割以上で最も多く、次いで「副業」「投資」「ポイ活」「短期バイト」と続きました。6割近くのファイナンシャルプランナーが、お金の悩みへの対策としてまずは「節約」が効果的だと考えています。
また、「副業」や「投資」といった、今ある資産を増やす方法も上がってきました。しかし、副業は会社によっては禁止されている場合もあるため、投資は悪くない選択かもしれません。
コロナ禍で消費が落ち込んでいても、投資の仕方によっては良い結果に繋がることも十分に考えられるようです。節約は今ある資産をいかに減らさないかという方法ですが、投資は今ある資産をどれだけ増やせるかといった違いがあります。コロナ禍で平均貯蓄額が減ることが予想される中で、資産を増やす動きも大切なのですね。
■少額から投資を始める際のオススメ「ソーシャルレンディング」
ここまでの調査で、「投資」というアイディアが挙げられました。しかし、お金に悩んでいる方が生活資金を使ってまで投資を行なうのは、不安なことが多いですよね。そこで、少額でもできるオススメの投資について聞いてみました。
質問の結果は、図のようになりました。最も多かったのは「株式」、次いで「NISA(つみたてNISAを含む)」「ソーシャルレンディング」と続きました。株式やNISAは、投資においていわゆる「王道」とも言えるかもしれません。しかし、次点以降に続く「ソーシャルレンディング」や「不動産投資型クラウドファンディング」といった最近注目を集めている投資がオススメだということが明らかになりました。
「ソーシャルレンディング」とは最近注目されている投資手法の一つで、資金を必要とする事業者とお金を運用したい投資家をマッチングし、少額から運用できる投資です。
今回明らかになった、少額でできる投資からまずは始めてみるのも良いかもしれません。まずは家計を見直すなどして余裕資金を作り、少額でコツコツ、長期的かつ分散投資を行うことが大事なポイントです。
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いかがだったでしょうか? 今回の調査で、コロナ禍におけるファイナンシャルプランナーの考えが明らかになりました。先行きが見えない中、お金への対策は重要だと言えそうです。節制、貯蓄、投資という様々な選択肢の中から自分に合った対策をすることが大切です。
【調査概要】
調査期間:2020年12月9日(水)~2020年12月10日(木)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,122人
調査対象:ファイナンシャルプランナー
モニター提供元:ゼネラルリサーチ