世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、日本においても再び緊急事態宣言が発出されるなど、予断を許さない状況が続いています。

株価に関しても、一時的に株価が落ち込んだ時期もありましたが、1月16日のニューヨーク市場でダウ平均株価が最高値を更新したのに続き、17日の東京株式市場は、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待などから買い注文が増え、日経平均株価は一時1990年8月以来、約30年5か月ぶりに2万8756円86銭の高値を記録しました。(2021年1月21日現在)

破綻や倒産といった報道がなされている一方で、こうした株価の変動の裏にはどのような背景があるのでしょうか? そこで、JSKファンド第41号第1次の運営をサポートするJSKパートナーズ株式会社(http://p-m-g-service.com/lp/)が、全国の投資家1,055人を対象に「コロナ禍での投資開拓」に関する調査を実施しました。

■4割が新型コロナウイルスの影響で投資額に変化があったと回答!

▷ご自身が取引を行っている投資商品を教えてください(複数回答可)

株式投資(73.7%)
・投資信託(45.5%)
・外貨預金(22.4%)
・不動産投資(20.8%)
・債券(19.2%)
・金(11.0%)
・事業投資(10.3%)

「株式投資」は、2番目に回答者が多かった「投資信託」と大きく差を開き、圧倒的に選ばれていることがわかりました。新型コロナウイルスの影響で、2020年は特に情勢がめくるめく変化しましたが、投資額に変化はあったのでしょうか?

2020年から2021年にかけて投資額を変えましたか?

半数以上の方が『現状維持』(53.3%)、3割以上の方が『増やした』(36.0%)、10.7%が『減らした』と回答しました。

2020年の日本経済は、幅広い業界・企業がかつてない打撃を受けました。経済面に大きな衝撃が走った一方で、3割以上の方が投資額を増やしていたようです。世界的に大きく傾いた経済時期を“チャンス”と捉えていたのかもしれません。

■どのような意図で、投資額を操作していましたか?

▷投資額を「現状維持」していた理由

・損失もないので現状維持(40代/女性/東京都)
・コロナ後を期待して、戻ると思ったから(50代/男性/東京都)
・コロナが落ち着くまで静観する(50代/男性/神奈川県)

▷投資額を「増やした」理由

・株が下がって買い時だったから(20代/女性/東京都)
・コロナ終息後の値上がりを期待(40代/男性/福岡県)
・アメリカ株がより好調になっていくと思われるから(40代/女性/広島県)

▷投資額を「減らした」理由

・リスクが高いと判断したため(30代/男性/千葉県)
・投資先で暴落があったから(40代/男性/東京都)
・手元に資金を残しておきたいから(50代/女性/兵庫県)

様々な角度による分析や意図があったことがわかりました。また、日本だけでなく、米国投資に目を向けていた方もいたようです。

コロナ禍の資金繰り、3割以上が経済支援策を利用したと回答

国内外の経済活動が急激に落ち込み、特に飲食店や宿泊業などのサービス業では、経営環境が悪化したため、政府による持続化給付金事業やGo To事業といった経済対策、特例融資や返済リスケジュールの運用などの金融機関による支援がなされました。その一方で投資家は、どうだったのでしょうか。

▷新型コロナウイルス関連の経済支援策を利用しましたか?

3割以上の方が『はい』(35.4%)と回答。

▷どの支援策を利用しましたか?(複数回答可)

・持続化給付金(44.0%)
・家賃支援給付金(23.6%)
・ものづくり・商業・サービス補助金(21.2%)
・小規模事業者持続化補助金(17.2%)
・雇用調整助成金(14.8%)
・IT導入補助金(13.1%)
・総合支援資金(生活支援費)(9.7%)

政府の支援策を上手く利用して資金繰りを行っていたことが伺えます。

▷融資を受けた金額は?

100万円未満(41.8%)
100万円以上200万円未満(17.4%)
200万円以上300万円未満(17.2%)
300万円以上400万円未満(11.8%)
500万円以上(7.5%)
400万円以上500万円未満(4.3%)

■2021年の投資スタイル、投資家は日経平均株価の変動をどう見ている?

ここまでの調査で、新型コロナウイルスが流行し始めた2020年から現在までの投資家の動きが明らかになりました。日本の経済活動が落ち込んでいる一方で、株価には安定した動きが見えてきています。

新型コロナウイルスの治療薬・ワクチンを期待した買い付け注文や、アメリカ大統領に就任したバイデン氏の政治活動が経済を動かすカギとなると思われます。

▷2021年に入ってからの日経平均株価の上昇によってご自身の投資スタイルを変えましたか?

・特に変化はない(45.6%)
・投資額を増やした(15.1%)
・投資額を増やす予定(17.5%)
・投資商品を追加・変更した(10.9%)
・投資額を減らした(7.3%)
・投資額を減らす予定(3.6%)

投資額を増やした、投資額を増やす予定している方が3割を超える一方で、投資額を減らす、減らす予定と回答した方は約1割と少ない結果となり、攻めの姿勢を維持していることが伺えます。

▷今後の株価変動をどのように予測していますか?

・しばらくは、日銀がETFを買い続けるので、安心して投資額を増やすつもりです(30代/男性/新潟県)
・オリンピック次第で一旦変化(30代/男性/岩手県)
・コロナの経済対策で、まだまだアメリカの株価が上がる。それに伴って日本の株価が上がる(40代/男性/福岡県)
・米国の政治状況によって左右される傾向が続く(40代/男性/東京都)
・コロナワクチンの効果があれば、経済活動も活発になりゆっくりと上昇(50代/男性/大阪府)

長引いていたアメリカ大統領選挙も終結を迎え、バイデン氏のアメリカ改革が続くことから、経済面で引き続き変動があると予想されます。

また、オリンピックの開催有無、新型コロナウイルスワクチンの普及といった動きも焦点となるでしょう。『ワクチン』『オリンピック』『アメリカ』の動きに注目している投資家が多いようです。
投資に関しても、上昇が予測されている今がチャンスなのかもしれません。

■2021年の投資スタイル6割の投資家が“増額”した投資商品とは?

『投資額を増やした』『投資額を増やす予定』『投資商品を追加・変更した』と回答した投資家に、投資額や投資商品について、より詳しく調査しました。

▷どの程度、投資額を増やしましたか(増やす予定ですか)?

・100万円未満(27.3%)
・200万円以上300万円未満(22.1%)
・100万円以上200万円未満(21.4%)
・300万円以上400万円未満(12.7%)
・500万円以上(12.7%)
・400万円以上500万円未満(3.8%)

500万円以上増額した方や、する予定の方もいることから、投資額を増やすチャンスと捉えていることが伺えます。

▷投資額を増やした(増やす予定)投資商品は?(複数回答可)

・株式投資(66.2%)
・投資信託(28.4%)
・不動産投資(18.3%)
・事業投資(14.4%)
・債券(12.5%)
・外貨預金(7.9%)
・金(7.0%)

「不動産投資」に力を入れる方も増えていることが分かりました。新型コロナウイルスにより、リモートワークといった働き方改革が推奨されているため、居心地のいい住処を求める人が、増加することを見越した投資なのかもしれません。

現時点で、投資額を増額する予定がない方も、検討する際はぜひご参考になさってください。

* * *

予測がつかない今の時代、これから投資をお考えの方だけでなく、既に投資をされている方も、今が「投資」を見つめ直す好機なのではないでしょうか?
今後も、投資のチャンスを逃がさないように、情報収集をしていきたいですね。


調査日:2021年1月25日(月)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,055人
調査対象:全国の投資家
モニター提供元:ゼネラルリサーチ

 

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