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1日目《函館から苫小牧へ》【実録・JR北海道全線踏破10日間の旅】

尾白内駅の駅舎は貨車の再生品。国鉄末期に大量に現れた駅舎だが、出入り口を増設し、車体は緑のピカピカに塗装されている。今まで見たこういう駅舎の中でも文字通りピカ一の存在だ。

沿線の畑に浮き球が目立つようになったなと思ったら、まもなく森駅。ホームのすぐ先が噴火湾という海岸駅だ。古い跨線橋から眺めると、海岸寄りにある貨物用の線路や、すぐ沖合に見える明治天皇上陸の記念碑など、昔のままの光景が見える。駅の姿も変化をしてはいるのだろうけど、少しずつの変化なので何が変わったかは気付けない。

でも改札口を出ると、大きな変化があった。KIOSKのようすがおかしい。近づいてみると「3月をもって閉店いたしました」早朝のせいではなく、シャッターには閉店を知らせる看板がぶら下がっていた。

ここでは全国の駅弁フェアで大人気の森駅の名物「いかめし」を売っていたのだが、KIOSKの閉店で名物弁当は駅舎内からひっそりとその姿を消していた。

函館行きの普通列車に乗って、再び函館へ戻る。今度も砂原線経由だが、上り列車なので藤城線は通らず本線経由となる。ここまでの乗車距離約62㎞。でもここから函館までは二度目の乗車をした距離の計算となるので、未乗車区間の距離は減らない。「先は長いよなぁ」と一瞬気が遠くなる。

砂原線には、徐行区間があった。近年の風水害で地盤が緩み補修が追い付かないようで、一部区間が減速運転となっている。おかげで速度が遅く、列車は少しずつ遅れを増す。

タトン・タトンというゆるゆるした列車のリズムに、連続する欠伸が交差する。それでも旅の始まりの緊張感のせいか、眠れないままさっき通ったばかりの線路を南下する。同じ区間でも時間と進行方向が変わるだけで新鮮だ。

途中いくつかの駅近くには真っ白な新品のPC枕木(コンクリート枕木)が大量に積まれていた。徐行区間の補修らしい。冬場は雪で交換作業ができないだろうからこれからが本番だ。

大沼駅で見かけた新緑と新品のPC枕木。このほかにも付近各地の駅に置かれていた。

途中駅で乗客を少しずつ乗せながら8時58分、定刻に大沼到着。徐行区間の遅れはすっかり戻っていた。観光客が一気に乗り込んでくる。通路には立ち客も出るくらい。荷物を網棚に上げ、自分も立ち客になる。

小沼のほとりを走る上り列車。奥に見えるのは駒ケ岳、画面右手前にあるのは藤城線のレール。

車端部のロングシート部分で、通路を挟んで会話しているご夫婦がいた。九州・都城からの旅行だそうな。つい「釣りバカ日誌の『ハマちゃん』の出身地ですね」などと言ってしまった。すると「そうだよ、俺はあいつの同窓だ」とご主人。ん?なんだかよくわからない。改めて話を伺うと、「釣りバカ……」原作者の、やまさき十三氏のご実家がすぐ近くなのだとか。まさか「ハマちゃん」の同窓に北海道で会うとは思わなかった。

二人はこれから函館まで行くという「これから市内で名物のカレーを食べるんです」と奥さん。そういえば函館では幾度となく「函館カレー」の文字を目にした。どうやらスープカレーの札幌に負けないよう、街ではかなり力を入れているらしい。

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