新着記事

現代美術作家・杉本博司の視線で天正少年使節の足跡をたどる展覧会

取材・文/藤田麻希1582年、長崎のキリシタン大名が4人の少年、伊東マンショ、千々石ミゲル、…

ビートルズ「イエスタデイ」がジャズの最高難度曲である理由【JAZZ絶対名曲コレクションvol.2】

文/編集部サライ責任編集でお届けしているCDつき隔週刊マガジン『JAZZ絶対名曲コレクション…

成功する『定年前リフォーム』は妻の本音を聞くこと

文/印南敦史『定年前リフォーム』(溝口千恵子、三宅玲子著、文春新書)の初版が発行され…

全国の「社長さん」に聞きました! 正直、モテますよね?

一度でいいからモテモテの気分を味わってみたい!? 社会的身分の高い社長は果たしてモテるのか?…

年金生活で1カ月に自由に使えるお金は夫婦で18万958円!|60代からのライフプランの作り方

知っておきたい60代からのライフプラン自分らしく心豊かな人生を歩んでいくために、お金の面から…

だるい、眠い、プチ不調|あなたの「疲れ」を取る方法

文/中村康宏前回の記事『「疲労物質=乳酸」はもう古い|「疲れ」はどこから来るのか』で疲労…

タワマンの低層階は負け組扱い?マンション格差ランキング

同じマンションでも、広さや間取り、階数やバルコニーの向きなどによって価格は異なる。それゆえ、…

醍醐寺の寺宝、選りすぐりの100件【京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-】

取材・文/藤田麻希豊臣秀吉が醍醐の花見を楽しんだことで有名な醍醐寺。京都駅から東南にある笠取…

8日目《名寄から留萌へ・その2》【実録・JR北海道全線踏破10日間の旅】

昨年夏『サライ.jp』に連載され好評を博した《実録「青春18きっぷ」で行ける日本縦断列車旅》。九州・…

8日目《名寄から留萌へ・その1》【実録・JR北海道全線踏破10日間の旅】

昨年夏『サライ.jp』に連載され好評を博した《実録「青春18きっぷ」で行ける日本縦断列車旅》。九州・…

サライ最新号

ピックアップ記事

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

全国の美味がお取り寄せいただけます

旅行

叡山電鉄で京都洛北の秋景色を堪能する【京都紅葉鉄道 途中下車のすすめ】

文・写真/杉﨑行恭(フォトライター)

秋の京都で、嵯峨野観光鉄道にならぶもうひとつの紅葉鉄道が、叡山電鉄。左京区の出町柳から北上して鞍馬までを結ぶ路線と、宝ヶ池から分かれて比叡山山麓の八瀬比叡山口までの路線を持つ小さな電鉄だ。

こちらも色づく洛北の山里に入っていく秋景色は圧巻。乗車券だけで乗れるパノラマ車両「きらら」も、紅葉を楽しむ観光列車として見逃せない。

そんな叡山電鉄に乗って観光客がほとんど降りない途中駅から歩いてみた。

観光列車きらら

叡山電鉄の起点は、鴨川沿いの出町柳駅。ここから電車は元田中駅、一乗寺駅と、学生街をひと駅ごとに停車していく。京都大学を始め沿線には京都造形大学や精華大学などがあり、個性的なブックショップやギャラリーが集まる独特の文化が感じられるエリアだ。

そして電車は車庫のある宝ヶ池から鞍馬線に入っていく。ちなみに観光電車「きらら」は出町柳~鞍馬間で運転されている。

きらら車内

比叡山に向かう登山道「雲母坂」(きららざか)にちなんで命名されたという観光列車「きらら」。1997(平成9)年にレッドとオレンジの2編成が登場、空まで見わたせる窓向きの2人がけ座席を並べたユニークなシート配置が話題の観光電車だ。乗車に特別な料金は必要とせず、一般のダイヤに混じっての運転されている。紅葉シーズンになると出町柳駅「きらら」の運転時刻も表示されている。

進行方向左手に比叡連山を見ながら進む電車は、丘陵地帯にさしかかった二軒茶屋駅で単線に変わる。そして鞍馬川を渡る直前の市原~二ノ瀬間で、線路沿いに植えられた約250本のモミジのなかを進む「紅葉のトンネル」がある。毎年11月中旬からの紅葉時期には徐行運転で車窓を楽しめるポイントだ。夜になればライトアップもおこなわれ、車内の照明を落として幻想的な紅葉が楽しめる有名ポイントだ。

紅葉のトンネル

ログハウスの駅舎がある二ノ瀬駅で途中下車してみる。すでにここは山深い谷あいで旧家が点在する静かな風景が広がっている。

駅から階段を下り、鞍馬川に沿って10分ほど歩いたところに守谷(もりたに)・富士神社という神社があった。その本殿のすぐ脇を叡山電鉄の線路が通っているのだ。

社伝によれば平安時代に清和天皇の兄、惟喬(これたか)親王を祭神としたもので、当時の藤原氏によって天皇位から遠ざけられ、京を追われてこの地に隠棲したと伝えられている。この二ノ瀬集落は紅葉時期でも訪れる人は少なく、モミジと電車の風景をゆっくりと楽しむことができる穴場だ。

このほか、二ノ瀬駅の次の貴船口駅や終着の鞍馬駅も真紅のモミジがみられる駅として人気がある。

二ノ瀬 紅葉と電車

二ノ瀬駅

守谷神社と叡電

さて、この鞍馬線に加えて、宝ヶ池駅から八瀬比叡山口を結ぶ叡山本線にも足を伸ばしてみたい。こちらでは八瀬比叡山口駅のすぐ前を流れる高野川も紅葉の名所で、こじんまりとした景色を堪能できる。

ここではぜひ、徒歩5分のところから出るケーブル比叡駅から叡山ケーブルに乗ってみたい。

鞍馬駅

貴船口駅

八瀬比叡山口駅 高野川

八瀬比叡山口駅

叡山ケーブルは1925(大正14)年に開業したというクラシックなケーブルカーだが、その高低差561mはいまも日本最大を誇っている。そのケーブルカーの線路に沿ってモミジが植えられ、車両が登っていくにつれ、しだいにひろがっていく京都の風景を背に見事な秋景色が期待できる。特に午後、夕日を受けた逆光の紅葉は息を呑むほどの鮮やかさだ。

このように叡山電鉄の沿線は、バラエティに富んだ紅葉名所が点在している。秋の一日、思う存分錦繍を楽しめる鉄道路線である。

叡山ケーブル

【今回のモデルルート】
出町柳駅→二ノ瀬駅で下車(二ノ瀬集落と守谷神社散策)→貴船口→鞍馬・鞍馬→宝ヶ池駅で乗り換え→八瀬比叡山口駅から叡山ケーブルに乗車

叡山電鉄1日乗車券「えぇきっぷ」1000円+叡山ケーブル(片道)650円

文・写真/杉﨑行恭
乗り物ジャンルのフォトライターとして時刻表や旅行雑誌を中心に活動。『百駅停車』(新潮社)『絶滅危惧駅舎』(二見書房)『異形のステーション』『廃線駅舎を歩く』(交通新聞社)など駅関連の著作多数。


『廃線駅舎を歩く』
(杉﨑行恭著、定価1500円+税、交通新聞社)
http://shop.kotsu.co.jp/shopdetail/000000002109/

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 新選組が眺めた紅葉も。2018京都・秋の特別公開はここへ行く!【…
  2. 歴史を感じるリノベーション。新しくなった「南禅寺参道 菊水」へ行…
  3. 「苔」が美しい京都の寺4選
  4. サライ10月号「日本美術と紅葉の京都」と「帽子」の2大特集、付録…
  5. アルプスの渓谷を走る、ノスタルジックな狭軌道鉄道「ヘレンタール鉄…
PAGE TOP