京都の美意識を体感できる1日1組限定の町家レジデンス「HOSOO RESIDENCE」

文/中井シノブ

京都では今、宿泊施設が増え続けている。観光シーズンの春や秋は滋賀や大阪に泊まる人もいるほどで、まだまだ宿泊施設が必要だと言われているのだ。観光シーズンとは関係なく、インバウンドの旅行者が年々増えていることもその理由だろう。

海外資本系のホテルなど大規模なグランドホテルタイプからカプセルホテルまで業態も多様化し、以前より旅行スタイルの選択肢が多くなったという人もいる。

そんななか、京都ならではの「おもてなしの心」を表したいと、京都の企業も旅館やゲストハウス事業に参入を始めた。その多くが、日本の伝統建築や工芸、文化に触れられるつくりになっているのが特徴だ。

西陣織の老舗「細尾」のテキスタイルブランド「HOSOO」が開業した1日1組限定のレジデンスも話題を集めている1軒だろう。

「HOSOO」は、世界のトップメゾンを始めラグジュアリーマーケットでも注目されるブランド。歴史に培われた京都の伝統工芸を世界に向けて発信する「HOSOO」ならではの洗練された世界観をレジデンスに集約した。

戦前に建てられた京町家をフルリノベーションし、伝統的な造りを守りながらも、内装は西陣織や左官技術による土壁を用いコンテポラリーな建築に。室内にはこのレジデンスのためだけに作られたインテリアや、セレクトされたプロダクトを配した。

ベッドルームには創業1830年、京都で寝具作りを続ける「イワタ」の上質な寝具を設置。リノベーション前の土壁を撮影し、西陣織で織り直したアートピースを飾るなど、京都らしさを随所に散りばめながらもモダンで快適な空間を実現した。

ロケーションは、京都駅から車で約15分、地下鉄丸太駅から徒歩4分。祇園や河原町など繁華街からも近く、飲食店が次々オープンする話題のエリア「御所南」。二条城や京都御所も徒歩5分という観光にも便利な場所だ。

ここに滞在することで、町家建築ならではの風情を感じられるとともに、物づくりの確かさや京都の美意識に触れることができるだろう。

【HOSOO RESIDENCE】
■所在地/京都市中京区両替町通二条上ル北小路町98-8
■平米数/75.5㎡
■定員数/大人2名
■料金/1泊 7万円~(サービス料込み/税別)
■ウェブサイト/www.hosoo-residence.com
※予約は上記オフィシャルウェブサイトより受け付けている。

文/中井シノブ
京都在住編集者、ライター。京都をこよなく愛し、食べ歩くこと年間350日。『京都女子酒場』『京の一生もん』など京都関連の著書がある。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で