豊富な森林に囲まれた山の都・飛騨高山。古くから木工が盛んで、律令時代には飛騨の匠と呼ばれる名工たちが存在し、平城京や唐招提寺などの名だたる建築物を手がけたといわれている。
大正9年(1920)創業の「飛驒産業」は、そうした名高い地名を冠する老舗家具メーカーだ。伝統技術を用いて家具を作り、『暮しの手帖』初代編集長・花森安治に誌面で称賛されたことで人気が加速。今や皇室御用達になるほど、品質が高く評価されている。
本品は、憧れの家具メーカーとして有名な同社が、文化の入り口マガジン『和樂』の「お茶の時間を豊かにする、今まで見たことがない小さなちゃぶ台を作りたい」という思いを受けて、完成させたもの。設計と試作を何度も繰り返し、強度や安全性も精査したこだわりの逸品だ。機械による効率化を図りながら、細部は職人の手作業で仕上げ、唯一無二の美を生み出している。
「経年変化の反りが出にくいよう、天板は5枚の板を接着。高強度のポリウレタン塗装済みなので、お茶をこぼしてもシミになりにくく安心です」と、広報の森野敦氏。意匠を凝らした卓は、憩いの時に心豊かな贅をもたらす。
【今日の逸品】
CHANOMI小ちゃぶ台
『和樂』×飛驒産業
47,300円(消費税込み)