武州正藍染のキャップとハンチング

左からキャップ、ハンチング 

ジャパン・ブルーとも称される藍色。戦国時代、深く濃く染め上げた藍染めは「勝色」と呼ばれ、武士たちに縁起物として好まれたという。やがて江戸時代後期から明治にかけて人々の暮らしに普及し、定着していった。
「武州正藍染」を手がける「小島屋」は、埼玉県羽生市で明治5年から150年近く、藍染織物を生産している染織工場だ。染めの手法は、綛染め。束状にした糸(綛)を染めては干すという工程を繰り返し、糸の芯まで色濃く染め上げる。染め具合は職人が手で糸をほぐしながら確認するなど、手間暇をかけて行なわれる。そうして染め上がる糸は独特のムラができ、生地に織り上げると、縦目に自然な縞模様が生まれる。これを「青縞」と呼ぶ。
「使い込むうちに藍色や青縞の風合いが少しずつ変化して、愛着が湧く帽子になると思います。それも楽しみのひとつとしてかぶっていただきたいですね」と、小島屋の企画課課長・根岸七帆氏は語る。

帽子に仕立てるのは、東京の帽子ブランド「オリハラスタイル」が担う。著名人にファンも多い、帽子デザイナーであり職人でもある折原尚氏が、ツバの長さや帽子の深さなど細部にこだわり、誰にでもかぶりやすく、長く愛されるデザインに仕上げた。

歳を重ねた大人の男にこそ似合う、キャップとハンチングである。

武州正藍染のキャップとハンチング

写真=キャップ
スポーティなキャップ。藍色が落ち着いた雰囲気を醸し、年配の方にもおすすめ。ウォーキング姿も格好よく決まる。

【今日の逸品】
武州正藍染のキャップとハンチング

小島屋×オリハラスタイル
7,150円~(消費税込み)

 

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