武州正藍染のキャップとハンチング

左からキャップ、ハンチング

藍染めが普及したのは江戸時代後期から明治にかけてのこと。当時、埼玉県一帯は「武州」と呼ばれ、綿花や藍染めの一大産地として発展。現在も「武州正藍染」として継承されている。

キャップとハンチングの染めと織りは埼玉県羽生市で147年にわたり「武州正藍染」を作り続ける染織工場のブランド小島屋が手がけたもの。綛染めという手法は、束状にした糸(綛)を染めてはほぐして干すといった工程を繰り返すことで、糸の芯まで色濃く染め上がる。糸には特有のムラができて、生地に織り上げると自然な縞模様が生まれる。これを「青縞」と呼ぶが、じつに深みのある風合いである。
「昔はすべて手作業でしたが、今は品質安定のために織機も導入しています。それでも糸をほぐす、染め具合を確認するなどは職人の感覚がものをいうため、人の作業は重要なんです」と小島屋の企画課課長の根岸七帆さん。

帽子の仕立ては、東京の帽子ブランド「オリハラスタイル」。伝統的なデザインに和の雰囲気を加えて、″他とひと味違う”アイテムに仕上がっている。使い込むほどに、青縞の風合いが変化するのも楽しみのひとつである。

武州正藍染のキャップとハンチング

写真=キャップ
オーソドックスでスポーティなキャップ。鮮やかに染め上がった藍色は顔映りがよく、若々しい印象を与える。

【今日の逸品】
武州正藍染のキャップとハンチング

小島屋×オリハラスタイル
7,150円~(消費税8%込み)

 

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