
写真=赤
大小の椀や鉢が入れ子になり、コンパクトに収納できる一体型の器を「応量器」と呼ぶ。禅宗の托鉢僧が持ち歩いていたのが起源とされる。その応量器を加賀(石川県)に伝わる山中漆器の職人が、美しく仕上げた。木地師が木目を活かして緻密に成形し、塗師が美しくかつ日用に堪えるように連係プレーで完成させた名品だ。
「おーるいん椀」とユーモラスな名が付けられた器には一汁二菜の食事が盛れる。日々の食事を大事にする読者に使っていただきたい。

汁椀、飯椀、小鉢、皿の4点が展開する。シンプルながら普段の食事にはこれで充分。一体化するので家族分揃えても収納場所を取らない合理的な作りだ。
【今日の逸品】
欅の新おーるいん椀
想贈(日本)
16,200円(消費税8%込み)
