庭仕事などの屋外作業から、室内でのリラックス着まで、作務衣の人気は相変わらず高い。そこで、夏も涼しく着られる動きやすい作務衣を取り寄せた。紹介する品は「楊柳」仕上げの麻混生地で、清涼感のある着心地が身上、サラサラの感触が心地よい。
楊柳とは、強い撚り(ひねり)をかけた緯糸を使い、晒しの工程において素材を縮める加工を施した生地を指す。縦方向にシボ(凹凸)が現れ、まるで柳の葉のように見える。肌着やステテコなどでは、“クレープ”“ちぢみ”と呼ばれるおなじみの素材だ。蒸し暑い日本の夏を、快適に過ごすための知恵が詰まった生地である。
もともと体を締め付けない作務衣であるが、楊柳を使うことでさらに軽快な動きを確保する。シボにより肌との接触が少なくなり、吸湿と速乾性に優れる。そよ風が楊柳の隙間を通り抜けるときに、汗がスーッと引くのを感じる。
楊柳は洗ってもシワになりにくいので、手入れも簡単。洗濯を繰り返すほどに、肌になじむ。日用の雑事からくつろぎの時間まで、すべておまかせの万能着をお探しであれば、この作務衣は有力な候補となるだろう。
【今日の逸品】
綿麻楊柳 作務衣
伊田繊維(日本)
16,740円(消費税8%込み)