濃色レンズに抵抗のある日本人のために開発された透明レンズのサングラス。
新たにルーペ機能が加わりさらに快適さが向上した。
レンズ専門メーカーによる透明サングラスへの挑戦
瞳の色素が濃い日本人は眩しさを感じにくいとされるが、晴れた日の太陽光に悩む人は多い。また、白内障や黄斑変性症は紫外線が原因のひとつとされ、外出するだけでも瞳はダメージを受けている。
「眩しさと紫外線のダブル対策にはサングラスが有効です。しかし、日本では“印象が悪そうに見える”と、人前での使用に抵抗を感じる方が多いのも事実。そこで、ふだんから使えるように透明の『ハイドレンズ』を開発しました」
そう語るのは、日本唯一のサングラスレンズ専門メーカー「乾レンズ」常務の諸井晴彦氏だ。
ハイドレンズは、ふだんどおりの視界を確保しながら、眩しさを感じやすいブルーライト光のみを抑える。さらに、背後から入射する紫外線を10分の1に軽減するコーティングを新たに施し、眼科医の稲澤かおり氏も「色の濃いレンズは目の瞳孔が開いて紫外線が侵入しやすいですが、透明レンズなら安心です」と太鼓判を押す。
目の表情がよく見えるのも、透明レンズならではの大きなメリット。特に表情が隠れてしまうマスク着用時などは、目元の動きが見えることで印象が格段によくなる。
自信作のハイドレンズだが、「サングラス=濃色レンズ」が常識だった業界内ではなかなか受け入れられず、メガネメーカーに採用されない。そんな中、平成18年に諸井氏を脳腫瘍が襲った。
「治療の後遺症で左目が眩しさを感じやすくなりました。刺すような光の辛さを実感した私は、直接鯖江のフレーム職人に依頼し、ハイドレンズ採用サングラスの自社製造を決意したのです」(諸井氏)
おしゃれ心を満たしつつ、ルーペ機能追加でより快適
平成20年に完成したサングラスは、室内でも視界が暗くならず“ずっとかけていられる”特性から『オールタイムサングラス®』と命名された。以来、フレームの異なるモデルを多数発売しており、毎回好評を得ている。
「先日、あるお客様から『老眼鏡とかけ替えるときにサングラスを落としてしまった』と聞き、老眼鏡と2本持ちせずにすむ方法を考えました。そこで新たにルーペ機能を付けたのが、今回紹介する『チタンプラス』です」と、諸井氏。
レンズ下部の一部分にのみ度が入っており、視線を下に向ければシニアグラスとしても使用できる。フレームには弾力性の高いβチタンを採用し、マスク使用時の脱着のしやすさや、耳にかかるストレスを激減。A4コピー用紙約3枚分の軽さで鼻パッドの跡もつきにくく、メッキ加工を施していないため、金属アレルギーの方も安心してかけられる。
メタリックブルーとマットなブラウンは肌に馴染み、落ち着いた雰囲気を演出。男性のビジネスファッションにも違和感なく合い、ブルーライトカット機能も付いている。瞳の健康をサポートしつつ印象アップまで狙える本品があれば、足取り軽やかに外出できる。
【今日の逸品】
オールタイムサングラス(R)チタンプラス
乾レンズ
19,800円(消費税込み)