珊瑚と聞いて思い浮かぶのは、比較的浅い海域で見られる珊瑚礁だろう。ここで紹介する宝石珊瑚は、水深約80~1200mの深海に生息する珊瑚である。光の届かない海底では、1cm成長するのに数十年かかることもある稀少品だ。独特の色合いは世界中の愛好家を魅了し、神秘的な輝きは厄除けや幸せをもたらす力を宿すとされる。日本では江戸時代末頃に高知の沖合で発見され、その加工品は高知を代表する工芸へと発展した。
優れた加工技術で知られる「ケンセン35」の逸品が「白珊瑚の数珠」である。数珠は空海が唐から貰い受けた数珠と同じ108の珠を持つ正統派。「八宗数珠」と呼ばれ、宗派を問わず使用できる。珠がくすんだら磨き直すことで輝きが戻り、房の交換も可能なので、長く愛用できる。厄除けのお守りや結婚祝いなどの贈答にも最適である。
【今日の逸品】
白珊瑚の108珠本連数珠
ケンセン35
88,000円~(消費税込み)