ストレスの多い現代人を癒す存在、ペット。かわいい犬や猫の動画や画像は、テレビ、ウェブ、SNS、など目にしない日はないほどだ。そんなペットについて、株式会社プラネットが行った、飼っているペットの種類や飼っていて大変なこと、ペットの魅力などについてのアンケートの結果をご紹介しよう。

●「現在飼っている」「今後飼いたい」どちらも1位のペットは?

まず、現在自宅で飼っているペットは何かを聞いてみた。

1位は「犬」で11.5%。2位「猫」10.1%。3位「観賞魚(熱帯魚含む)」5.7%という順番に。

今は“猫ブーム”と言われているが、「犬」が僅差で「猫」を上回る結果に。

今後飼いたいペット(表2)でも、1位が「犬」、2位が「猫」だった。

最近注目の「フクロウ」は0%で11位だが、「今後飼いたい」ペットでは6位にアップ。気軽に手は出せないのかもしれないが「猫カフェ」のような「フクロウカフェ」もあるように、潜在的な人気は高まっているようだ。

男女別を見ると「現在飼っている」でも「今後飼いたい」でも、男性に比べ、女性の「猫」人気が高い。特に「今後飼いたい」では、男女差は7.2ポイント(以下、pt)。女性では、順位も「猫」が「犬」を上回り、逆転1位。女性は「犬」より「猫」が好き、という結果となった。

●経営者は、観賞魚が好き?

職業別で見ると「会社役員・経営者」「自由業」でも、「猫」が「犬」を上回っている。

また、ほとんどの職業で1ケタだった「観賞魚(熱帯魚含む)」が、「会社役員・経営者」では12.6%と1割を超えている。社長といえば社長室にある水槽や、邸宅にある池の鯉、といったイメージがあるが、実際もそれほど外れてはいないのでは?、といった気になる結果ではある。

また、「会社役員・経営者」では「ペットはいない」が他の職業に比べ、最も低いという結果になっている。やはり、ペットを飼う余裕がある、ということだろうか。

飼っているペットの数について、ペットが「犬のみ」「猫のみ」の結果で紹介すると、「犬のみ」では「1匹」が82.7%トップ。これに対して、「猫のみ」では、最も多かったのは「1匹」の58.6%だが、「2匹」も24.3%とほぼ4人に1人。「3匹」以降についても「犬のみ」より高く、「10~19匹」も1.9%。犬に比べ、猫には多頭飼いの傾向があるようだ。

●男性には雑種と柴犬、女性にはミニチュア・ダックス、トイプーが人気

犬を飼っている人、猫を飼っている人それぞれに、飼っている犬・猫の種類を聞き、2015年の結果と比較してみた。

犬では、1位が「雑種」で、2位「ミニチュア・ダックスフンド」、3位「トイプードル」、4位「柴犬」、5位「チワワ」、6位「シー・ズー」と続く。2015年と比較すると、5位だった「トイプードル」が3位にランクイン。そのほか、12位だった「ミニチュア・シュナイザー」が8位に、14位だった「マルチーズ」が10位にアップしている。

男女差に注目すると、最も差が大きかったのが「柴犬」。男性が女性より10.1ptも高く、男性では、1位の「雑種」に次ぐ2位に入っている。一方、女性が男性を大きく上回っていたのが「ミニチュア・ダックスフンド」で、5.5pt差。女性では、1位「ミニチュア・ダックスフンド」、2位「トイプードル」、3位「雑種」と、全体とは順位も入れ替わっていた。男性で2位の「柴犬」は、5位。女性のほうが比較的、小型犬を好む傾向があるのかもしれない。

猫では、「雑種」が70.9%と圧倒的1位。2位「日本猫」、3位「アメリカンショートヘア」、4位「スコティッシュフォールド」、5位「ロシアンブルー」と続き、ここまでの順位は2015年と変わらない。

猫では、2015年の結果でも「雑種」が72.4%と、圧倒的1位だった。「犬」の人気が分散している一方で、「猫」では「雑種」が圧倒的に支持されている傾向が、2015年から引き続いて見られた。

●ペットの名前ランキング…犬の1位は「もも」、猫の1位は?

さらに、飼っている犬・猫の名前を調査(複数飼っている場合、1種にしぼって回答)。犬の名前では、1位「もも」、2位が同率で「りん」と「まろん(マロン)」となった。2015年の結果では、「まろん(マロン)」は1位だったが、「もも」は7位。「りん」はそれ以下だった。3年の間に、「もも」と「りん」の人気が急上昇!。

猫の名前では、1位が「ちび(チビ)」、2位「みー(ミー)」、3位「クロ(くろ)」。2015年の結果でも、1位が「みー(ミー)」、3位が「ちび(チビ)」。「くろ(クロ)」も6位に入っていた。2015年に2位だった「たま(タマ)」が、今回は4位。多少の順位の入れ代わりはあるものの、上位にきている名前は、猫の名前として長く愛されているものだと考えられそうだ。

●ペットは心の支え…配偶者“なし”では“あり”より18ptも高い

ペットを飼っている人に、ペットの魅力を訊いてみた。すると、「癒やしになる」が圧倒的に高く、83.2%。次いで、「家族の一員である」がその約半数の42.1%。「心の支えになる」28.9%。

男女差に注目すると、ほとんどの項目で女性のほうが高く、最も差が大きかったのが「心の支えになる」(14.2pt差)。次いで「家族の一員である」(10.1pt差)、「寂しさを埋めてくれる」(8.1pt差)だった。

一方で、男性の方が女性より高かったのが「運動になる(散歩など)」の4.9pt差。男性が健康や体力づくりなど、具体的なメリットを感じているのに対し、女性のほうが、ペットを心のよりどころにする傾向が強いということがうかがえる。

配偶者の有無別に結果を見ると、最も差が大きかったのが 「心の支えになる」。配偶者の「いる」人では24.0%だったが、「いない」人では18.0ptも高く、42.0%。同様に、「寂しさを埋めてくれる」は9.1pt、「裏切らない」は8.3pt。「いる」人よりも高くなっていた。

配偶者のいる人に比べて、配偶者のいない人にとって、ペットの存在感が大きいことがわかる結果となった。

一方で、配偶者のいる人のほうが高かったのが、「家族の一員である」と「子どもの教育になる」。配偶者の有無によって、ペットの存在価値や意味合いは変わってくるようだ。

●犬・猫を飼っている5人に1人が「ペットロス」を心配

ペットを飼っていて特に手がかかって大変なことや、気がかりなことを聞いてみた。

「犬のみ」では1位が「シャンプー、爪切り、トリミング」38.8%、2位「健康管理」31.0%、3位「排泄の世話」30.6%の順。

一方、「猫のみ」では、「犬のみ」で3位だった「排泄の世話」が37.3%で1位。1位だった「シャンプー、爪切り、トリミング」は30.2%で3位だった。

続く4位は、「犬のみ」では「毎日の散歩」28.2%。散歩の必要のない「猫のみ」では、1.5%で12位の項目です。一方、「猫のみ」の4位は「自宅の清掃、ニオイ対策」27.6%。「犬のみ」では16.0%で9位なので、猫を飼っていると、犬に比べ、特にニオイが気になることがわかる。

犬・猫ともに、4位までは日常の世話や管理に関する項目だったが、5位には「ペットロス」(飼っていたペットを失った後に感じる悲しみ)が。「犬のみ」で20.7%、「猫のみ」で23.9%と、いずれも5人に1人以上の人が“ロス”を気がかりにしている。ペットの存在はそれだけ大きいということの表れと言えそうだ。

愛らしさに心を奪われ、日常の忙しさを忘れさせてくれる癒しの存在であるペット。飼っている人たちはもちろん、実際にペットを飼っていない人たちにとっては日ごろ多くを目にする動物たちの映像や画像も、ストレスの軽減になっているのかもしれない。

 

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