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【夕刊サライ/川合俊一】私的肉食事情~とんかつ屋の息子に生まれたありがたさ(川合俊一の暮らし・家計コラム 第9回)

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。火曜日は「暮らし・家計」をテーマに、川合俊一さんが執筆します。

文/川合俊一

意外に思う人がいるかもしれませんが、僕はいわゆるグルメではありません。もちろん、おいしいものを食べたいという欲求はあります。でも、普段の食事から、食材やメニューにこだわるタイプではないんです。

ただ、ひとつだけ決めているルールみたいなものはあって、外食するとき、そのお店のメニューに「とんかつ」または「カツカレー」があったら、それを頼むということ。

実家がとんかつ屋だったので、食べ慣れているという安心感があります。僕にとっての「家庭の味」なのかもしれません。あと、メニューでいちいち迷いたくない、という性格的な面も関係していると思います。

僕の実家の「とんかつ盛り合わせ」です。これがホントにうまいんですよ。残念ながら、実家のとんかつ屋は両親が高齢のため、閉店しました。

こう言うと、「じゃ、かつ丼は食べないのか?」と疑問を持つ人もいるでしょう。とんかつ屋ですから、かつ丼もよく作ってもらいました。

実は、かつ丼には別の思いがあるんです。

子供の頃は大好きでした。ほぼ毎日食べていて、おやつにかつ丼を食べ、3~4時間して夕食にまたかつ丼を食べる、といったことも珍しくありませんでした。

それほど好きだったはずのかつ丼が、17歳の高校生のとき、なぜか急に食べられなくなったんですよ!

そのときの感覚はハッキリと覚えています。とんかつに飽きたのではありません。いつものように食べようとしたとき、卵の半熟の感じが、なぜかいやになってしまったんですよね。それ以来、パタッと食べられなくなりました。

かつ丼と再会したのは、かなり時間が経ってからでした。バレーボール選手として現役を引退した28歳のときです。

テレビだと思いますが、地方に行く仕事があって、食事をするために現地のお店に入ろうとしたときです。店の入口のガラスケースに入った、かつ丼のサンプルが目に入りました。ロウで作られたサンプルが店頭に置いてあるくらいなので、きっと古くからあるそば屋さんか中華料理屋さんだったんでしょう。

それを見たときに、なぜかサンプルのかつ丼がすごくうまそうに見えて、

「そういえば、子供の頃はよく食べてたよな。なんで、食べなくなったんだっけ?」

と、昔を思い出して、注文してみたんです。

そして、食べてみたらこれがうまい! 食べたのが久しぶりすぎて、かつ丼の味をすっかり忘れていましたね(笑)。それからは、ちょくちょく食べています。とんかつやカツカレーほどではないですけど。

80年代、日本代表でも食事管理術が未熟だった……

これは食へのこだわりとは違うのですが、仕事で外に出たりすることがなく、あまり動かない日は、基本的に食事は摂らないことにしています。

ずっと室内にいるときは、ほとんど体力を消耗しないので、カロリーを摂取する必要性を感じないからです。夜、友達に誘われたりすると一緒に食べに行きますが、そうしたことがなく、動いていない日は本当に一切食べません。

これは、現役時代からそうなんです。練習があった日はかなりの量を食べますが、ない日は消耗しないので、何も口にはしませんでした。

若いころは自宅に食べ物もほとんど置いてなくって、友だちが遊びに来たときに、冷蔵庫を開けたらシャンパンとキャビアしか入ってなくて、驚いてました(笑)。それでカップラーメンだけ置いておくようにしたんですよね。

こう言うと、「そんなことはないでしょう!? アスリートの食事って、いろいろなルールとか制限があるから」と言われたりしますが、僕の現役時代って、いまとは違ってルールなんてほとんどなかったんですよ。

食事のメニューを考えてくれる管理栄養士の人もいなくて、コーチがメニューを決めていました。全日本のチームだと、世界選手権で金メダルを取った人がコーチだったりするので、

「俺たちは肉を食べて金メダルを取ったんだ」

とか言って、いつも肉ばかり出されていたんです。

でもね、当時、チームメートとも話していたんですけど、なぜか試合になると力が出ないんですよね。

それで引退後、管理栄養士の人と話す機会があって、そのことを聞いてみたら、

「試合の前に肉ばかりを食べていて、力が出るわけがありません」

て言われました。

いまでは「カーボ・ローディング」として常識になってますけど、試合前の数日間はある程度、炭水化物も摂取しないと、体力の元であるグリコーゲンを体内に蓄積できないらしいんですよ。

クルマに例えると、肉を食べて炭水化物を食べないのは、エンジンだけを強化して、ガソリンを補給していない状態。肝心の試合ではガス欠になっているようなもの。これじゃ試合で力は出ないですよね。

いまでこそ、アスリートの食事の管理はしっかりと専門家が行なっていますが、僕らの現役時代は、それに比べるとかなりいい加減でした。

「肉を食え」と、肉ばかり出してきたコーチは、決して悪気があったわけではありません。

「全日本のいいところはな、いつでも肉が食べられるとこなんだよ。オレも、昔、全日本に入って本当に良かったと思ったもんだよ。だから、お前らも肉を食え!」

と、よく言ってました。

ただ、僕にはそのコーチの言葉が響きませんでした。僕ら世代はそれほど肉をありがたがる時代ではなかったし、なにより僕にとっては家で食べる肉のほうが、はるかにおいしかったからです。

いま振り返ってみると、現役でやっていたあの時、食事に対する知識がもう少しあったなら、オリンピックでの結果がまた違っていたのではないかと思います。

東京オリンピックまであと2年。いまの現役選手たちは、僕ら世代よりもずっと恵まれた環境にあると思うので、ぜひともがんばってほしいですね。

文/川合俊一(かわい・しゅんいち)
昭和38年、新潟県生まれ。タレント・日本バレーボール協会理事。バレーボール選手としてオリンピック2大会に出場(ロサンゼルス、ソウル)。

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