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株を始めると時事ネタに強くなる、話題がデカくなる!(川合俊一の暮らし・家計コラム 第3回)

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。火曜日は「暮らし・家計」をテーマに、川合俊一さんが執筆します。

文/川合俊一

前回は、ニュースに関連した銘柄を見つけ出して投資する、という株式投資の方法についてのお話をしました。この方法で実際に投資するのは年に数回程度ですが、日頃から、ニュースはなるべくチェックするようにしています。

日本経済新聞の電子版は、毎日スマホでチェックしていますし、ニュース番組もなるべく見るようにしています。情報収集は欠かせません。そのおかげで、時事ネタにはかなり強くなりました。

毎日のニュースでは、経済紙を読んでいないとわからないネタもあるので、日経新聞電子版は必ずチェックしています。

株式投資をしている人は、それぞれ自分なりのやり方で投資していると思いますが、ニュースにはみんな敏感だと思います。すぐに株価に影響しますからね。

そのため、日常の会話の話題が、どうしても“大きくなりがち”なんです。

例えば、2016年6月、イギリスで国民投票が行なわれて欧州連合(EU)からイギリスが離脱することが決まった、という出来事がありました。そのニュースを受けて、世界中の株価が大きく下落したんです。

すると、株を持っている人は、「EU離脱なんてイギリスはどうなってんだよ!?」とか、「イギリスのせいで大損だよ!」とか、言い出すわけです。また、今年の3月には、日本銀行の黒田東彦総裁の続投が決まりましたが、そのときも「黒田の続投でよかったんじゃない。ホッとしたよ」とか言ったり。

普段の会話がとにかく“デカイ”んですよ(笑)。はたから見れば、この人何やってる人なんだろう?って思われるような。

普通の人なら、ほとんど話題に上ることがない経済や政治の話が、日常会話でポンポン出てくる。しかも、自分のお金に影響があるので、自然と語気も荒くなる。「くそ~、○○○○め!」なんて、もう、心の底から思っていますから。

そして、話している人は、そういう会話をすることにある種の快感を覚えている気がします。「日銀が、政府が」なんて言っていると、結構気持ち良かったりするんですよね。少なくとも僕はそうです(笑)。

これも、株式投資の醍醐味のひとつと言えるんじゃないでしょうか。

投資に役立つのは予想記事より、まわりの人の流行チェック

日経新聞には、株式相場の動向などに関する予想記事なども多く掲載されていますが、僕の場合、あまりそうした記事は重視しません。よく言われることですが、相場の予想は外れることが多いからです。

特に最近は、予想とは逆の動きをすることのほうが多い気がします。2018年の初め、専門家の見方の中には、「今年の早い段階で日経平均株価は3万円になる」というものが、結構ありました。

しかし、2月には、3万円を目指すどころか、2万円を切る直前まで下落したのです。アメリカが、自国の貿易赤字を減らすために、中国などからの輸入品に関税をかけるという発表をしたからです。

もちろん、そのときは「いまどき関税を高くするなんて、トランプは何を考えてるんだよ!?」という話をしてました(笑)。

また、僕が株をやっていることはかなり知られてきているので、「何かいい銘柄はありませんか?」と聞かれることもよくあります。まあ、世間話程度の興味本位だったり、結構真剣だったりと、さまざまですが。

実は、他人に具体的な銘柄を勧めることは、あまり好きじゃありません。もし、教えた銘柄が下がってしまうと、こっちが迷惑をかけたような気になってしまうから。

もちろん、投資は自己責任ですから、株が下がって損をしてもその銘柄を買った人の責任です。とはいうものの、その銘柄を教えた人の印象はどうしても悪くなるじゃないですか。だから、人に教えるのはなるべく避けたいんです。

そんなわけで、昨年、僕の事務所の社員の女性から、「株を始めようと思うんですけど、どんな株を買えばいいですか?」と聞かれたときも、具体的な銘柄は言わず、「自分の身のまわりにあるものや好きなもので、はやってきているものを買ってみたら?」といった、あたり障りのない返事をしておきました。

その女性は、それを忠実に守って、自分が肉好きということもあり、いつも行列ができている飲食店を運営している会社の株を買ったのです。当時、はやり始めた『いきなり!ステーキ』を運営している、ペッパーフードサービスという会社です。そう、あの立ち食いステーキの店です。

彼女は、いつもお昼休みに大混雑しているのを見て、きっと儲かっているに違いないと考えて買ったらしいのですが、実際、その予想は当たりました。

買ったときの株価は600円とか700円でした。その後、ペッパーフードサービス株はどんどんと上がり、一時的には8000円を超えるまで上昇したのです。投資した彼女からすると、株価的には10倍以上になったのです。

それを知った僕は、「なんで俺にも教えてくれなかったんだよ!?」と、社員の女性に文句を言いました。いい加減なヤツですよね(笑)。自分からは教えなかったのに。

「教えてくれればオレも買ったのに」だって。

それ以来、いろんな人に、「何か、はやっていることない?」と聞くことが習慣になりました。これも株式投資に役立つ、情報収集の一環です。

文/川合俊一(かわい・しゅんいち)
昭和38年、新潟県生まれ。タレント・日本バレーボール協会理事。バレーボール選手としてオリンピック2大会に出場(ロサンゼルス、ソウル)。

撮影協力/Cafe Apartment 183

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