投資信託を購入する際には、どのような流れになるのか? 取引の成立はいつになるのかなど、具体的な手続きについては気になるところです。今回は、投資信託の「約定日」や「受渡日」などについて詳しく見ていくとともに、取引の流れについても一緒に確認していきましょう。
100歳社会を笑顔で過ごすためのライフプラン、ライフブック(R)(https://www.smilelife-project.com/)を提唱する、ファイナンシャルプランナー・藤原未来がわかりやすく解説します。
目次
投資信託の約定日とは?
投資信託の取引の流れ
投資信託を申し込むタイミングで注意すべきポイント
まとめ

投資信託の約定日とは?
投資信託の購入手続きでは、「申込日」「約定日」「受渡日」という言葉が使われますが、「約定日」という言葉はあまり聞きなれないかもしれません。ここでは、投資信託の「約定日」について解説し、「申込日」や「受渡日」との違いを理解するために「申込日」や「受渡日」についても触れていきます。
約定日とは
投資信託の「約定日」とは、売買の注文が行われたファンドで売買が成立する日のことを指します。基本的に、国内を投資対象としているファンドの場合は、「申込日」と「約定日」が同じ日です。一方、海外を投資対象としているファンドの場合は、基本的に申込日の翌営業日が「約定日」となっています。しかし、ファンドによっては翌々日の営業日が「約定日」となるものもありますので、銘柄ごとにチェックしておきましょう。
約定金額や手数料は、「約定日」の基準価額によって決まります。注文を依頼する会社の休業日や、国内・海外市場の休場日と重なると、「約定日」が遅れることもあるので、気になる人はチェックが必要です。
申込日とは
「申込日」とは、投資信託の売買注文を受付した日のことです。一般的に取引所が終了する15時までの注文は、当日が「申込日」となり、15時を過ぎると翌営業日が「申込日」となります。
受渡日とは
受渡日とは、売買代金を精算する日のことです。受渡日をもって一連の取引が完了します。約定日の2~5営業日後が受渡日になるケースがほとんどです。しかし、ファンドごとに受渡日のタイミングが定められていますので、注文する前にチェックしておく必要があります。
このように、「申込日」「約定日」「受渡日」は、それぞれに異なる意味を持っていますので、しっかりと理解を深めておきましょう。「申込日」のタイミングによって、「約定日」や「受渡日」が変わる可能性があります。基準価額も異なるケースがありますので、注意が必要です。
投資信託の取引の流れ
ここでは、投資信託の取引の流れについて見ていきましょう。
1. 資金を準備する
投資信託を購入する前に、自分の証券口座へ購入に必要な資金を入金しておきます。
2. 銘柄を選定する
購入するファンドを選定します。ネット証券の場合、自分でファンドを選定する必要があります。投資地域・投資対象・運用方法・分配金・信託報酬などの手数料といった、さまざまな観点から選定することになります。そのため、自分の投資目的やリスク許容度にあったファンドを選んでいきましょう。
3. 投資信託説明書(交付目論見書)を確認する
ファンドごとの目論見書・月次レポートなどを確認することは重要です。目論見書には、ファンドの投資地域・投資対象・投資リスク・運用実績・信託報酬などの手数料等が記載されていますので、確認した上で購入しましょう。
4. 申し込む
銘柄・買付方法・買付単位・NISA口座の選択の有無等を指定して、買付注文(申込み)します。買付注文時に約定金額・受渡金額・約定日・受渡日などを確認しておきましょう。
5. 約定
投資信託の売買注文が成立(約定)します。約定日の基準価額によって、約定金額や手数料などが確定します。
6. 受け渡し
受渡日に、商品や資金の受渡しを行います。買付注文をしたら、取引完了まで注文状況や結果などを都度確認しておきましょう。
投資信託を申し込むタイミングで注意すべきポイント
年末にNISA枠を上限まで使いきる場合や、分配金の受取りがあるファンドの場合、申し込むタイミングに注意する必要があります。
<年末にNISA枠を上限まで使いきる場合>
NISAとは、運用で得られる収益が一定期間非課税になる制度ですが、年間で利用できる枠には上限があります。年末にNISA枠の上限まで投資を行いたい場合は、投資信託の取引は受渡日が基準となるため、受渡日が年を越さないように注意する必要があります。
「申込日」「約定日」「受渡日」にズレが生じることを意識して、申込み(買付注文)をしましょう。海外を投資対象としたファンドの取引は、年内の取引期限が早まるケースがありますので注意が必要です。
<分配金の受取りがあるファンドの買付注文>
分配金の受取りがあるファンドの決算日には、普通分配金や特別分配金を受け取ります。決算日の前営業日に約定されていれば分配金を受け取ることができるため、決算日の前営業日に約定されるように買付注文を行うことは戦略の一つといえます。
また、分配金支払い後には基準価額が下がるため、決算日と約定日が重なるように注文すれば、基準価額が低いときにファンドを購入することができますので、これも戦略の一つといえるでしょう。いずれにしても、約定日を意識して申し込むことが重要となります。
まとめ
今回は、投資信託の「約定日」や取引の流れについて見てきましたが、いかがだったでしょうか? 投資信託の取引には、「申込日」「約定日」「受渡日」があり、それぞれの意味や関係性を理解した上で取引することが重要です。
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●取材協力/藤原未来(ふじわらみき)

株式会社SMILELIFE project 代表取締役、1級ファイナンシャルプランニング技能士。2017年9月株式会社SMILELIFE projectを設立。100歳社会の到来を前提とした個人向けトータルライフプランニングサービス「LIFEBOOK®サービス」をスタート。米国モデルをベースとした最先端のFPノウハウとアドバイザートレーニングプログラムを用い、金融・保険商品を販売しないコンサルティングフィーに特化した独立フランチャイズアドバイザー制度を確立することにより、「日本人の新しい働き方、新しい生き方」をプロデュースすることを事業の目的とする。
問い合わせ先:03-6403-5390(株式会社SMILELIFE project)
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●編集/京都メディアライン(HP:https://kyotomedialine.com FB)
