一度目の結婚は、妻の素行の悪さによって終わった

大学のときから付き合い、結婚したのは26歳のとき。そして、離婚したのは29歳。原因は妻の浮気だった。

「学生時代から何度か浮気を疑うことはあったんですが、確信が持てないから、わざわざ調べたりする気力もなくて。

結婚後に妻は一度仕事を辞めたのですが、再び働き出したところの同僚と……、そういう関係になりました。個人的な感想なんですが、女性側の浮気のほうが大胆な印象でした。絶対バレないと信じ切っているのか、怪しいと思って携帯を見たら、証拠の宝庫でしたからね」

その浮気が離婚の決定打とはなったが、その前から妻の素行の悪さに気持ちは冷め切っていたという。

「実は結婚して1年ぐらいで妊娠がわかって、そのときに妻は仕事を辞めたのです。妻はお酒も結構飲むし、タバコも吸っていた。妊娠したときにきっぱりとやめたはずだったのに、私に隠れてどちらもしていたんですよ。ベランダでタバコを吸うから、近所の人から軽い注意を受けて発覚しました。

その2つが原因だったとは言い切れないですが、子どもは流産してしまいました……。もちろんお互いにすごいショックを受けたんですけど、妻の立ち直りが早かったというのが引っかかってしまって。あくまでも私の一方的な感覚でしかないんですがね。お酒や喫煙のことを悔やむ姿も見られませんでした」

健一さんはイベントなどを請け負う企業に勤めており、派遣やアルバイトを束ねるポジション。派遣スタッフとして働いていたのが現在の妻。出会ったときには相手もすでにバツイチで5歳の女の子を持つシングルマザーだった。

「私の会社では長期の派遣ではなく、短期や単発の人のほうが多くて、妻もそうでした。定期的に仕事を請け負ってくれていたので。年齢は2歳上だったのですが、バツイチになった時期が近くて、そこから意気投合した感じですかね。見た目がタイプだったということもありますが、シングルマザーの方には少し気に入っているからぐらいの気持ちではいけないので、半年ぐらいは友人関係でした。

だから、付き合おうと思ったときから結婚は意識していたんです」

結婚時には連れ子の娘は7歳。“新しい”お父さんをちゃんと認識できる年齢だった。受け入れてくれたときの喜びも体験し、健一さんとの間に子どもが誕生したときもうまくいっていた。しかし、成長とともに娘のコンプレックスが健一さんを悩ますことになる。

~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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