独身時代から信頼している女性の存在

祥子さんの夫への恨み言が激しく、別のところに離婚願望の理由があると直感。そこで、本心を探る会話をしたところ、「そうなんです。離婚したいのは、別の理由があるのです」とおっしゃいました。

女性としても魅力的な祥子さんですから、新たに好きな人か恋人ができたのかと思いましたが……。

「仕事がしたいのです。私、結婚してから30年間、“女は家にいるものだ”と仕事をすることを許してもらえませんでした。“欲しいものが買いたい”と言うと、主人は“何でも買ってやる”とポンとお金を出してくれる。家も私の希望通り、タワマンを買ってくれました」

しかし、仕事がしたい祥子さんは、得意の英語を生かして、こっそりと通訳の下請けや、海外のリサーチなどをしていた。

「私、短大時代から結婚するまでの6年間、外資系の証券会社でアルバイトをしていたんです。当時はメールもないから、海外から到着したファックスや、社内の書類を運ぶスタッフが雇われていたんですね。6年間もそんなことをしていると、人間関係がわかってくる。人間力がある人と言うのは、そういう文章の扱いなどや文面が違うんです。そういう人は義理堅い。そのうち数人の女性から、結婚しても“どうしてる?”と連絡があったり、細々とした仕事をくれたりしたんです。そんなこんなであっという間に30年。彼女たちも定年を迎える年になりました。そのうちの一人が起業をすることになり、そのメンバーとして誘われているんです」

だから、離婚をして、仕事をしたい。

「仕事の誘いがあったときに、“主人が許可してくれないからダメだと思う”と習慣で言ってしまったんです。すると、彼女は“祥子さん。あなたの人生を生きなさい。セパレート(離婚)よ”と言ってきた。その女性はずっと独身で、家もある。“新居が決まるまで、家に来ればいい”とも言ってくれています」

離婚する決意は固まっても、いざ夫を目の前にすると、30年間の習慣で萎縮してしまう。頭ごなしに怒鳴られるのかと思って、言葉が出なくなる。

「貯金は600万円ほどあるのですが、これでは心もとない。少なくとも老後資金に必要だと言われている2000万円はもらって離婚したいんです。それに主人にはずっと愛人がいます。今まで見ないようにしていましたが、証拠を取ってもらって、それを離婚までの道のりを支える武器にしたいんです」

【夫は女性とグリーン車に乗り、リゾート地の高級ホテルへ……その2に続きます】

探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/

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