スマートフォン(以下、スマホ)を使用していて、パニックになることありませんか? ちょっとした操作ミスで「電話が切れてしまった!」とか、使用していたアプケーション(以下、アプリ)が「急に終了した」なんて経験をしたことがあるのではないでしょうか?
こんなトラブル、たまに発生するだけなら周りの若い人に聞けば簡単に解決できるでしょうが、頻繁に発生すると「スマホを使うのが怖い」「ガラケーの方が良かった」ということにもなりかねませんよね。そこで、今回はスマホアプリが頻繁に落ちる原因と対処法についてご紹介します。
目次
スマホアプリが頻繁に落ちる原因は?
端末が原因の時の対処法
アプリが原因の時の対処法
それでも改善されない場合は?
最後に
スマホアプリが頻繁に落ちる原因は?
まず、スマホアプリが頻繁に落ちる場合に考えられる原因についてのご紹介です。
スペック不足で端末(CPU)に大きな負荷がかかっている
特に古い機種を使用していると、スペックが足りずアプリが強制終了してしまうことがあります。特定のアプリだけでなく、ほとんどのアプリで突然強制終了する場合はこのスペック不足が原因になっている可能性が高いといえます。
OS/アプリが最新バージョンになっていない
特定のアプリだけが開かなかったり頻繁に落ちたりする場合は、アプリが最新のバージョンになっていない可能性があります。
また、OSを長い間アップデートしていないとアプリが求めている性能に届かず、アプリが強制終了してしまうことも。OSのアップデート通知が来た際は早めにOSのアップデートを実施しましょう。
ストレージの空き容量が足りない
容量の大きいスマホゲームを多くインストールしていたり、写真や動画をよく撮っている場合は空き容量不足が考えられます。
スマホの保存データが多すぎると常にメモリが圧迫された状態になってしまい、スマホが正常な処理をできなくなってしまいます。
端末が原因の時の対処法
それでは、実際に端末が原因でスマホアプリが落ちてしまう場合の対処法について確認しましょう。
バックグラウンドアプリを終了させる
スマホアプリを終了する際、ホーム画面に戻るだけで終わっている方もいるのではないでしょうか? 実はホーム画面に戻るだけではスマホアプリが終了しておらず、バックグラウンド(裏側)でアプリがネット通信を行い続けている場合があります。
バックグラウンドで実行しているアプリが多いとその分CPUに負荷がかかってしまうため、必ずアプリは終了させるようにしましょう。
iOSの場合はiPhoneXより前の機種ではホームボタンを2回、iPhoneX以降の機種は画面の一番下から上に向かってゆっくりスワイプをすると、下記のようにバックグラウンドで実行しているアプリが表示されました。
終了したいアプリの画面を上にスワイプすることでバックグラウンドでの実行を終了することができます。
Androidの場合は機種によって異なりますが、右下にある四角いメニューボタンをタップすることでバックグラウンドで実行しているアプリを終了することができます。
OSを最新のバージョンにする
OSのバージョンが古い場合は、まずOSのバージョンを最新にアップデートしましょう。iOSの場合は、「設定」の「一般」を開き、「ソフトウェア・アップデート」をタップしましょう。
最新のバージョンでない場合は、下記のように「ダウンロードしてインストール」が表示されます。アップデートをする場合はこれをタップし、スマホにロック画面を設定している人はロック画面のパスコードを入力すればアップデートを実施できます。
Androidは機種によりますが、多くの場合は「設定」の「システム」からOSのアップデートが可能です。
「システム」を開き、「ソフトウェア更新」をタップしましょう。アップデートが必要な場合は、アップデートの案内が表示されます。
下記のような状態になっている場合は、OSが最新のバージョンのためアップデートは不要です。
不要なデータを削除する
スマホアプリを多くインストールしている場合や写真・動画が多い場合は、アプリのアンインストールや写真・動画をSDカードなどに移して端末内のデータを減らしましょう。
iOSの場合は「設定」の「一般」、「iPhoneストレージ(バージョンによっては「ストレージとiCloudの使用状況」)」を開くことでストレージの使用状況・空き容量を確認することができます。使用状況を参考に不要データの削除を行いましょう。
Androidの場合は「設定」の「ストレージ」を開くだけで確認することが可能です。アプリを削除したい時は「空き容量を増やす」をタップするとスムーズに行えます。
アプリが原因の時の対処法
続けて、アプリが原因でアプリが強制終了してしまう場合の対処法のご紹介です。他のアプリでは発生せず、特定のアプリのみ落ちる場合はこちらの対処法を試してみてください。
アプリのキャッシュを削除する
iPhoneでは、Safariなどの一部のアプリを除いて、キャッシュを削除するにはそれぞれのアプリから実行する必要があります。
Androidの場合は、「設定」からそれぞれのアプリのキャッシュを削除することが可能です。まず、「設定」の「アプリと通知」、「アプリ情報」を開いてアプリ一覧を表示しましょう。
その後、キャッシュを削除したいアプリをタップし、「ストレージ」をタップします。
すると、そのアプリの使用容量が確認できるので、このページで「キャッシュを削除」を行えば、キャッシュ削除の完了です。
アプリのアップデートと再インストールを行う
アプリが原因の場合、アプリを最新の状態にアップデートするか、再インストールを行うことで問題が解消されることも多いです。
iOSの場合、App Storeでアップデートできるアプリの一覧を確認することができるので、そこから確認とアップデートを行いましょう。まずApp Storeを起動し、右上にあるアカウントボタンをタップします。
アカウントのメニューが表示されてから画面をスクロールすると、「利用可能なアップデート」という項目にアップデートできるアプリが表示されます。
AndroidもPlayストアからアップデート可能です。Playストアを開き、右上にあるアカウントをタップしましょう。Androidの場合はここから「アプリとデバイスの管理」をタップします。
「アプリとデバイスの管理」を開いたら、次に「管理」をタップし、「アップデート利用可能」をタップしましょう。タップした後、下側に残っているアプリがアップデート可能なアプリになります。
それでも改善されない場合は?
ご紹介した方法を試しても改善されない場合は、AppleやAndroidのサポートセンターに問い合わせてみましょう。また、スマホの修理専門店に直接相談しに行けば、即日対応してもらえることも多いようです。
最後に
スマホアプリが頻繁に落ちるようになると、スマホを快適に利用することができなくなります。アプリが落ちるといったトラブルは、すべて未然に防ぐことはできません。それでも、原因や対処法を知っておけば、いざというときに自分で対応ができるかもしれませんよ。
●構成・執筆/西田 絢(にしだ あや|京都メディアライン・http://kyotomedialine.com)
国家試験「情報処理技術者試験」の区分にある「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」を保持。通販ECパッケージの開発・導入・保守サポートを行う企業にて技術面での保守サポートを行っている。