日本各地で昔から作られている日本の伝統工芸品の郷土玩具。
株式会社ウェイブダッシュが運営する、みんなでつくる地域応援サイト「生活ガイド.com」(https://www.seikatsu-guide.com/)では、「お家に飾りたい 郷土玩具ランキング」と思う郷土玩具を厳選、生活ガイド.com会員に投票してもらい、トップ10を発表しました。それではさっそくご紹介しましょう。
今回1位に輝いたのは、東京都の郷土玩具『犬張子』でした。
第1位 東京都 『犬張子』
犬張子の人形は、犬の出産が軽くまた多産であることから、昔から「子宝」や「安産」を願うお守りとされてきました。丸みのある可愛らしいフォルムと、クリクリとした目が愛らしいです。古風で可愛らしく、お家に置いておいてもインテリアとして馴染みそうです。
『犬張子』を選んだ理由としては、「作る職人が少なくなっていて、貴重である」(50代男性)、「可愛らしくて和洋どちらの部屋のインテリアに合いそうだから」(40代女性)などが挙げられていました。
ランキング2位以降になった郷土玩具は下記のとおりです。
第2位 福島県 『起き上がり小法師』
2位は福島県会津地方に伝わる郷土玩具の『起き上がり小法師』でした。
何度転んでも起き上がることから、縁起物としても知られています。400年以上前に、会津藩の藩主が冬の内職として作らせたのが始まりとされています。家族や財産が増えるようにと、祈りを込めて家族の数よりも一つ多く買う習わしがあるそうです。
『起き上がり小法師』を選んだ理由としては、「なんだか小さな力を貸してくれそうな気がします」(40代男性)、「かわいくて癒やされるので選びました」(40代女性)などが挙げられていました。
第3位 熊本県 『肥後まり』
3位は熊本県の『肥後まり』です。
『肥後まり』は、草木染の木綿糸で作られた温かみのある、かつ素朴な色合いが美しい玩具です。「椿」や「三角づくし」といった13種類の模様がありますが、配色が変わるだけで見た目が大きく変わります。見ているだけでも楽しいですが、今は身に着けられる『肥後まり』のアクセサリーもあります。飾っておくだけでなく身に着けても楽しめるのは素敵ですね。
『肥後まり』を選んだ理由としては、「伝統があり、見た目綺麗」(60代女性)、「見た目が可愛いから」(60代女性)などが挙げられていました。
第4位 青森県 『鳩笛』
4位は青森県の『鳩笛』です。
鳩の形を模しており、「ホー」という優しい音色がする郷土玩具です。津軽藩の藩主が冬の閑散期に、子ども用のおもちゃを作らせたのが始まりです。素朴な手触りの土人形は、白を基調として色とりどりの鮮やかな彩色が施されています。インテリアとしてお部屋に飾っても、ほっこりとして可愛らしいです。
『鳩笛』を選んだ理由としては、「さりげなく飾っておいて、ふと吹いたら知らない人は驚きますね! 面白いと思いました」(30代女性)、「鳴らすこともできるし、鳥がすきなので飾っておいてもかわいい」(60代女性)などが挙げられていました。
第5位(同点) 岐阜県 『さるぼぼ』
同点での5位は、岐阜県飛騨地方で作られている民芸品の『さるぼぼ』でした。
飛騨弁で、赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言い、猿の赤ちゃんに似ていることから『さるぼぼ』と名付けられました。猿は音読みで「エン」と読むことから「良縁」、訓読みで「さる」と読むことから「無病息災」の二つの願いが込められています。見た目が可愛いだけでなく、お守りとしての役割もあるので一石二鳥です。
『さるぼぼ』を選んだ理由としては、「高山市を訪問した時の思い出です」(60代男性)などが挙げられていました。
第5位(同点) 山口県 『金魚提灯』
同じく同点での5位は、山口県柳井市の民芸品『金魚提灯』でした。
およそ150年前に、商人が伝統織物「柳井縞」の染料を用いて作ったのがきっかけです。今では夏になると、紅白の体に黒い目をパチっと開いた『金魚提灯』が軒先に吊るされ、「白壁の町並み」に彩りを添えています。青い空には金魚が良く映えるので、風鈴と一緒に飾るとお家でも旅行気分を楽しめそうです。
『金魚提灯』を選んだ理由としては、「この顔が一度見たら忘れられない感じで楽しい」(40代女性)、「かわいい!吊るしてふわふわ揺れると癒される」(30代女性)などが挙げられていました。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021/3/12〜2021/4/12
調査対象::生活ガイド.com会員10代~80代の男女164名